HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のファイナンシャルプランナー)の重永です。
保険の記事をいくつか書いていますが、きちんと日本語を使い分けています。
この3つのワードです。
保証
保障
補償
皆さん、それぞれどういう意味か説明できますか?
もしかしたら保険の販売員ですら説明できないかも。。
日本語の意味を理解すれば、各保険の特性もわかりやすくなります。
【こうやって使い分けている】
保証:年金保険
保障:生命保険
補償:損害保険
「保証:年金保険」
「損しないように約束すること」です。
家電を購入したら「保証書」がついていますよね?
買った瞬間に壊れているわけではありません。
まだ起きてはいない損を、「損する前の状態に戻しますよ」と約束をします。
年金関係でも「保証」という漢字が使われます。
意味を考えてみると、マッチしていますよね。
年金制度は、老後も、障がいを負っても、家族を残して亡くなっても、生活できるように約束してくれます。
年金保険では、設定した一定の期間は受給者の生死にかかわらず給付が保証されます。
「保障:生命保険」
「損をしないように守ること」です。
100%ではないかもしれませんが、損をすることが予想されることもついて、その予想される損をしないように守るのが「保障」です。
生命保険で使われます。(収入保障とか)
「障」という字は、「差し障りのある」という意味を持っています。
こおの「差し障りのある」ことから守るのが「保障」です。
家計を支える家族に万が一のことがあった場合に備える死亡保障
病気のリスクに備える医療保障
介護状態になったときの場合に備える介護保障
生命保険で使われる「保障」という言葉ですが、期間のことを「保障期間」表記されているはずです。
「補償:損害保険」
「損をしたら、その損害の埋め合わせをすること」です。
実際に損をしてしまった場合に、その損をした分を埋め合わせするのが「補償」です。
損する前の状態に戻すことです。
なので、火災保険や自動車保険の記事を見てもらえばわかりますが、損する前の状態よりも良くなることはありません。(焼け太りは起こらない)
この「補償」という言葉は損害保険で使われます。
「補」は「補う」、「償」は「償う」、つまり補って償うということで「実際に起きた損害を補って償う」という意味になります。
損害保険は、今は損害が起きていないけど、もしも損害がを被ったときのことを予想して、その損害が起きる前の状態に戻すことを目的に加入します。
この「損害が起きる前の状態」を明確化しておくことが求められるのです。
【ややこしいのは「医療保険」】
「医療保険」はどの「ほしょう」でしょうか?
「医療保険」は「今は起きていないが、いつか病気になるかもしれないので備えておく」という保険です。
答えは「損をしないように守ること(保障)」と「損をしたら、その損害の埋め合わせをすること(補償)」の2つです。
「医療保険」は、生命保険会社も損害保険会社も扱っています。
生命保険会社は「保障」を、損害保険会社は「補償」を使いがちです。
各社のスタイルを貫いている感がありますね。
どちらも正解だと思います。
「ほしょう」の使い分けでよくわからなくなるのは、これが原因と言えます。
【まとめ】
高校生の時に東進衛生予備校で行われた感じテストでは、満点を獲得し手目立ったのが懐かしいです。
それぞれの「ほしょう」の意味がわかれば、その保険の意味がわかります。
「なぜ加入するのか?」を考えてみましょう。
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