株式会社ヒビキエフピーオフィス(愛知県名古屋市の独立系FP事務所)の重永です。
資産形成・運用の基本であり極意は「分散」です。
運用先を金融資産や不動産に分散することはもちろん、通貨の分散も重要です。
海外旅行しない、日本だけで生活する人は日本円だけ持っておけばいいのでしょうか?
答えはNOです。
もし円安になったとき、資産を分散して持っていないと破滅します。
【通貨を分散する重要性】
「円だけを持つ危険性」
日本で生活するのだから、日本円だけ持っていればいい。確かにその通りです。
が、日本円が使えなくなったら困りませんか?
可能性はゼロではありません。
実際に日本でも、自国通貨の価値がほぼなくなった歴史があります。
「日本も過去には通貨の価値が下落」
現代でも日本は国債を発行しまくっていますが、太平洋戦争の最中も戦費を調達するために国債を発行しまくっていました。
戦争が長期化すればするほど国債発行残高も増え、終戦直前には日本の債務残高は対GDP 比200%超になりました。
GDP100%がどれくらいかというと、全国民が1年間働き続け手生み出すお金です。
その2年分なので、めちゃくちゃですね。
さらに終戦直後で物資(モノ)が不足していることから、モノの価値が上がるインフレが懸念されていました。(月50%インフレとかやばいよね)
ハイパーインフレは、通貨の価値が一気に下落します。
そこで政府は1946年2月に預金封鎖し、旧円から新円に切り替えようとします。
古い円は使えなくなるから、みんな急いで新円に交換しようとしますが、預金封鎖で引き出せる現金は制限があり、多くの人が政府に旧円を踏み倒されました。
今当たり前のように使っている日本円が、使えなくなるよ!といったことが実際に日本で起きていたのです。
今、戦争はしていませんが、国債の発行は続いています。
GDP世界3位の日本でも、財政破綻の可能性はゼロではないと思います。
「有事の円買い神話崩壊」
日本円は強い。とよく言われます。
確かに日本は最強の対外純資産国ということで、経済危機の時は日本円が買われて円高になる傾向にありました。
しかし、昨年からのコロナショックでは一時ドル円は100円に迫ったものの、100円の壁を越えることはありませんでした。
「有事の円買い」は大したことなく、むしろドルが買われました。
今回の経済危機で明らかになったのは、やはりドルは強いということです。
そして、今後何かしらの経済危機(有事)が起きた時、縁がかわれるのか疑問が残る結果となりました。
つまり、ジワジワと円安に向かっていくのではないでしょうか。
【円安になったらどうなる?】
日本円だけ保有して、日本円だけ使って日本で生活する人も円安になると困ります。
どういうことか?
海外旅行に行く人は、円高の方がいいですよね。
円安だと、海外で買えるものは少なくなります。
食料の多くを輸入に頼っている日本は、外国産の食料品の大量に輸入しています。
円安になれば、もちろん影響があります。
スーパーで売っている外国産の食料品は円ベースでは値上げされます。
生活費(支出)が増えますね。
このように、日本国内にいるだけでは為替なんて関係ないと思いがちですが、意外と身近なところにも為替は関係しているのです。
【円安円高に備える】
「円安に備える」
円安になったら、生活費が上がる可能性があります。
日本円だけ持っていたら支出だけ増えて困ります。
ではどうしたらいいでしょうか?
外貨を持っておくか、円安になると業績が良くなる株を持つことがおすすめです。
たとえば円安になると業績が良くなる企業は、輸出企業です。
代表格はトヨタ自動車ですね。
「円高に備える」
先述の「円安に備える」の逆です。
が外国製品は安くなる可能性が高いですね。
「資産を分散しておく」
単純に日本円と米ドルを預金として保有するだけでもいいです。
「資産を増やす」という目的で資産運用をする人が多いですが、「資産を守る(逃す)」という目的で株式や不動産を保有することは非常に有効です。
トヨタ自動車のような輸出企業は円安になると売上も利益も良くなる、逆に円高になると業績が良くなる企業の株式も保有しておけば、為替に振り回されずに資産をキープすることが可能です。
為替がどうなってもいいように「リスクヘッジ」しておくことは重要です。
【まとめ】
為替の動きを読むことは難しいです。
特に短期で「明日は円高になる」なんて予想できません。ギャンブルです。
長期的に見れば予想はしやすくなります。
為替や世界経済に振り回されたくないですよね。
何が起きても資産が急激に減ったりしないように資産を分散しておきましょう。
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