HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のファイナンシャルプランナー)の重永です。
名古屋市長選が繰り広げられています。
現職の河村たかし市長は自らの報酬はもちろん、議員報酬の引き下げも公約に掲げています。
一時は議員報酬が引き下げられましたが、2016年に元に戻りました。
果たして地方議員の報酬は高いのか?
海外はどうなっているのか?
一緒に考えてみましょう。
【日本の地方議員報酬】
「愛知県議会議員報酬」
議 長 月額 1,209,000円
副議長 月額 1,064,000円
議 員 月額 977,000円
「名古屋市議会議員報酬」
議 長 月額 1,225,000円
副議長 月額 1,078,000円
議 員 月額 990,000円
名古屋市議会議員の報酬は全国トップクラスの高さです。
「政務活動費は別」
上記の報酬とは別に「政務活動費」として月額50万円が支給されます。
※細かく言うと「月額500,000円に当該会派の所属議員の数を乗じて得た額を会派に対し交付する」です
これで議会活動に係る調査や資料作成、広報活動や会議のために支出するお金を賄えと言うことらしいです。
報酬と合わせると月に170万円!?
ファッ!?
生まれ変わったら市議会議員になりますね。
「費用弁済は別」
さらにさらに議会や委員会への出席に係る支出は別で「費用弁済」として支給されます。
【海外の地方議員報酬】
都道府県の代表として愛知県を、市町村の代表として名古屋市をピックアップしてみました。
海外の地方議員報酬は無報酬という国も少なくありません。
代表的な2つを紹介します。
「イギリス」
原則無報酬
※ロンドン議会議員除く
原則に当てはまらない例としては人口規模が大きい地域です。
それでも15万人規模のオックスフォード市で基礎手当が年間4,600ポンド(約60万円程度)だそうです。
これはイギリスの地方議員というポジションは昔から貴族などの富裕層が務めてきたことが関係しているそうです。
お金持ちなので報酬は必要なく、議員という名誉が欲しかったのですね。
この「名誉職」という扱いが今でも続いているということです。
「スウェーデン」
原則無報酬
国会議員の報酬も、北欧では最低水準とのことです。
これは世界中からリスペクトされるスウェーデンの民主主義が関係しているといえます。
「みんな平等!」と言うことで政治家も庶民と近い感覚でいないといけない。
もちろん政治に関する情報は透明性が求められ、この情報開示力によって国民みんなで監視できているということです。
一人あたりGDPが非常に高くて世界一の福祉国家とも言われるスウェーデンから見習うべきことは多いですね。
ちなみにこんな本があります。
【まとめ】
海外に比べると、日本の地方議員報酬は高い印象を受けます。
日本の議員さん達から言わせてみれば、地元の有権者等の冠婚葬祭や各種イベントへの出費で手残りがないそうですが。。
実際どうなんですかねえ。
なんでもいいから子供達が住みやすい国、街にしてほしいですね。