HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のファイナンシャルプランナー)の重永です。
利子と利息の違い、ご存知ですか?
「え?同じ意味じゃないの?」と心の中でリアクションした人は素敵な心の持ち主です。
プロは意味によって使い分けています。
大人なら、知っておかないと恥をかくシーンが来るかもしれません。
【ぶっちゃけ同じ意味】
「利子」と「利息」は同じ意味です。
ただ、使い分け方が違います。
どちらも金銭の貸し借りの際に使われる言葉です。
自分がどちらの立場かによって使い分け方が変わります。
【法律用語での使い分け】
法律の使い分けなら間違いないでしょう。
「税法」
税法の中でも所得税法で登場します。
ここでは所得税の課税所得の中に「利子所得」というものがあります。
税法上では「利子」を使っています。
「利息制限法」
法律名に「利息」が使われています。
利息制限法とは、めちゃくちゃな暴利や貸主による搾取から消費者を保護するための法律です。
「出資法」
「利息」が使われています。
出資法とは、出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律です。
出資取締法でも「利息」が使われています。
【日常で目にするシーン別、利子と利息の使い分け方】
ややこしいです。
「利子を使う場合」
「利子」とは、 お金を借りた側が借入元本にプラスして支払うお金のことです。
「利息を使う場合」
「利息」とは、 お金を貸した側が貸したことに対して“利益として“受け取るお金のことです。
銀行にお金を預けるのは「預金」です
預金について話す時、「利子」を使いますか?「利息」を使いますか?
おそらく多くの人が「利息」を使うはずです。
銀行にお金を預けるのが預金ですが、これは言い方を変えれば銀行にお金を貸していることと同義になります。
「お金を貸した側=利息」という使い方になります。
ちなみに、ゆうちょでは「利子」を使います。
先ほどの「預金」は銀行にお金を貸すことと同義でしたが、郵便局(ゆうちょ)には「預金」ではなく「貯金」をしています。
「貯金」には「利子」と使うようです。
「サービス業が曖昧にしている」
「利子」と「利息」の使い分けは、自分の立場がお金を「貸している側」か「借りている側」かによって異なります。
この、相手を敬うばかりに「相手の立場になって言い分ける」ということが曖昧さを増幅させています。
銀行側が顧客に説明する場合、預金にプラスされるお金のことを銀行側からしたら「利子」ですが、顧客の立場からしたら「利息」です。
この場合、銀行側はわざわざ顧客側の言い回しを使っているということになります。
ややこしい。
【まとめ】
「利子」も「利息」も意味は同じです。
が、使い立場やシーンによって使い分けがされます。
一般的にはお金を貸す側が「利息」、お金を借りる側が「利子」を使います。
ただ、法律でも銀行でも使い方がブレブレです。
困ったときは「貸す側が利息、借りる側が利子」を軸に考えるといいでしょう。
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