HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のファイナンシャルプランナー)の重永です。

新型コロナウイルスの影響で休校が続いています。

これを機に「9月入学(新学期スタート)説」にしようという案が出ています。

国際的には9月入学にくが主流です。

なぜ日本は4月なのでしょうか?

これには納税や軍の都合が関係しているのです。

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【世界各国の入学時期】

多くの国は9月スタートのようです。

アメリカ
中国
カナダ
イギリス
フランス
イタリア
スペイン
ベルギー
トルコ
モンゴル
ロシア
台湾
エジプト
ブルガリア
etc…

【昔は日本も9月スタートだった】

日本では昔、9月入学制でした。

明治初期に欧米からの教育システムが入ってきた流れで、それを見習った形です。

欧米から教師を呼ぶのにも、海外に合わせた9月入学制が都合よかったというわけです。

ちなみに江戸時代の学校、寺子屋は入学時期など決まっておらず、好きな時にスタートできたそうです。

【いつから4月入学制に?】

明治から大正にかけて4月入学制になりました。これが現代まで続いています。

「そもそも海外ではなぜ9月スタートなのか?」

諸説ありますが、農業(収穫時期)が関係している説が濃厚です。

“9月入学制”は、18世紀〜19世紀にかけて多くの学校で定められました。

1年間で「7~8月」に収穫を迎える農作物が多かったのが理由です。

メイン産業が農業だったこともあり、1年で最も忙しい時は子供にも手伝ってほしい。

大人も子供も全員で収穫を手伝って、一息ついて(夏休み)からの9月スタートが理想だったのです。

「日本が4月入学制にした理由」

明治時代までは9月だったのに、4月に変更した理由は「納税」が関係しています。

当時の主要産業は農業(特に日本は米)であり、米の収穫時期は秋です。

この収穫した米を換金して納税するまでに時間がかかりました。

12月31日で締めてスグに納税することは難しく、3月まで猶予期間を作ったところ、明治19年から「4月〜翌年3月」というのが年度の括りになりました。

この行政の年度に合わせて学校も「4月〜翌年3月」という年度になりました。

「軍の都合も?」

行政(納税)の都合だけではなく、軍との都合も関係しています。

明治19年12月に、満20歳男子の「徴兵検査届出期日」が“9月1日から4月1日”になりました。

当時は高等師範学校(東京教育大学の前身)に入学する人は20歳以上が多く、9月入学のままだと、時期的に軍の方へ優秀な人材が流れてしまうことになります。

これを危惧して4月入学に変更、その下に続いていた旧制中学校・小学校も4月入学になり、他の学校も続きました。

「時代錯誤と言える」

先述のように、ルーツを辿れば行政や軍の都合で4月入学になったということがわかります。

現代ではどうでしょうか?

留学する人たちは、日本の4月スタートを疑問に思ったことでしょう。

(私は今まで一度も疑問に思いませんでした)

グローバル化が進む中で、学校も仕事においても9月スタートにするべきなのかもしれませんね。

むしろ、こういうときに踏み切らないと難しいですよね。

【9月スタートにするメリット】

・多くの国で採用されている学事暦と同じとなるので、海外留学しやすくなる(国際化が進む)

・海外留学も受け入れやすくなる(国際化が進む)

・今回の新型コロナウイルスに伴う休校による乱れをリセットできる

・受験の時に雪やインフルエンザを心配しなくてよくなる

とくに最後の受験生にとっては冬よりも夏の方がいいのではないでしょうか?

家族も「風邪を移してはいけない」と過剰に心配することもなくなります。

【まとめ】

何事にも共通して言えますが、物事のルーツを辿ることは大切ですね。

たとえば結婚式では「ジューンブライド」という言葉が有名で6月に結婚式を挙げたがる人も多いでしょう。

ですがこれは、梅雨の時期に結婚式を挙げる人が少なく、結婚式場が「ヨーロッパでは6月に結婚すると幸せになれる」というキャッチコピーを打ち出したことが、日本でジューンブライドが流行ったルーツです。

「なぜやるのか?」「何の意味があるのか?」と見つめ直すことで、あなたにとって、社会にとって意味のないものを見つけられるかもしれません。

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