JR東海が初の営業赤字!年初来安値の株は買い時か?

JR東海が初の営業赤字!年初来安値の株は割安で買い時か?リニアは?

HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のファイナンシャルプランナー)の重永です。

新聞でもテレビでも報道されている話題についてです。

JR東海は7月31日に、2020年4月〜6月期の連結決算を開示し、初めて赤字になりました

株価も年初来安値を更新しています。

はたして買い時なのでしょうか?

【短期売買での株式投資はオススメしない】

今回の記事では、あくまで中長期の保有をするかしないか?で進めていきます。

と言うのも、私は個人的に資産運用の方法として“短期売買“はオススメしていません。

短期売買は投資ではなく投機です。

タイミングを見計らって儲けを狙うのは投資ではありません。

5〜10年の保有で、プラスになるか?

その企業は成長するか?

を考えていきます。

【JR東海の株価推移】

2020年7月31日の株価は12,705円で、年初来安値をつけています。

今年は2月6日に22,355円という最高値から比べると、約40%以上も下がっています。

賢い投資家は「株価が安い時に買い、高い時に売る」ことができます。

はたして、今は“安い時”なのでしょうか?

【JR東海とはどんな会社?】

正式名称は「東海旅客鉄道 株式会社」です。

ご存知の通り、鉄道の会社です。

「鉄道以外もやっている」

ひと昔のJRといえば鉄道のみでしたが、今ではビジネスも多角化しています。

駅の中にあるショッピングモールやホテル、不動産販売なども手掛けています。

たとえば、JR九州は不動産に占める割合が高かったりと、それぞれ個性があります。

全国にいくつかあるJRの中でも、JR東海の売上を占める割合は鉄道が圧倒的に多いです。

やはり「東京ー大阪」間の新幹線が儲かるのでしょう。

「リニア開業も控えている」

2027年に「名古屋ー東京」リニア開業のはずでしたが、これも静岡県での工事が進められないということで当初の予定よりも開業が遅れることが濃厚となっています。

開業が遅れることがいかにまずいことかは後述します。

「コロナの影響」

JR東海は鉄道事業運用で43%という高い利益率を出しています。

これは利益構成農地9割を超えている収益の柱です。

ほとんど新幹線です。

コロナの影響はどうでしょうか。

ご存知の通り、緊急事態宣言、県を跨ぐ移動の自粛、テレワークなどで新幹線に乗る人は激減です。

この時期になると、お盆の予約率が150%!なんて話題が当たり前ですが、今年は過去最低だとか。

【株は買い時か?】

鉄道はなくならないでしょ!と私も思います。

安定な印象がある会社なので、割安だったら買いたいなと思いますが実際どうなのでしょうか?

「割安?」

1倍を下回っていると割安と言われるPBRは0.65倍です。

これだけを見ると割安ですが、最近ではPBR1倍を下回ったままの銘柄も多いので「買いだ!」とは言い切れません。

「現在の株価は“1株当たりの純利益”の何倍なのか」を表しているPERは16.2倍です。

15倍より高いと割高、低いと割安と言われているので、JR東海は割安ということになります。

これらの数字だけを見ると割安と判断できますが、投資判断としては他の情報も見ておきたいです。

マイナス情報に注目してみましょう。

「リニア開業の遅れ」

開業が遅れそうです。

JR東海は、リニア着工にあたって国から2016年に3兆円の借金を受けています。

(そもそも国が企業に融資すること自体すごいことよ)

30年間元本据え置きで利息のみ支払い、その後10年で毎年3,000億円ずつ返済する計画だそうです。

つまり、リニアが開業してからの儲けで返済する計画です。

開業が遅れるということは、返済計画にズレが生じてきます。

返済が遅れればその分の利息負担が増え、シンプルに経営を圧迫します。

「新しい生活様式」

新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活が変わっています。

テレワーク、増えています。

紙の書類もなくなってきています。

そうなると、出張も減るでしょう。

JR東海の強み「東京ー大阪」間の新幹線を利用するビジネスマンが減るのは痛手です。

これは、リニアが開業しても同じことが言えます。

「老朽化問題」

JRといえば、東京オリンピックに間に合わせるように新幹線が開通しました。

そこから高度経済成長期(1960年代〜70年代)にどんどん線路が伸びています。

建設から50年以上が経過しています。

どうしてもガタが出てくるでしょう。

修繕費の負担も考えなければなりません。

「利益を出しやすい時期だった」

老朽化した設備は、償却が終わると一気に利益率が上がります。

償却がなくなるということは、今まで経費として計上していたお金がなくなるということです。

償却期間が終わった(老朽化した)設備を多く抱えているということは、それだけ利益を出しやすい時期だったといえます。

【まとめ】

ブログを書くために(1時間くらい)さらっと考えてこれだけの要素が出てきました。

あえて悪い要素ばかり挙げましたので、もし反論(良い要素)がありましたら教えてください。

株を覚えたてのときはPBR、PERだけを見て興奮するものです。

しかもそれが誰もが知っているような有名企業だと飛びつきたくなります。

冷静になり、他の情報も集めて、特に悪い情報を集めて、それを潰せるようないい情報があれば買ってもいいと思います。

あくまで短期売買ではなく、中長期で企業の成長を見守るスタンスをオススメします。

※上記に基づく行動により発生したいかなる損失についても、当社は一切の責任を負いかねます。取扱いには十分留意してください。

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中立の立場からアドバイス

代表の重永は銀行員時代、金融機関の提供する金融商品に疑問を抱き退職しました。弊社は代理店契約(保険など)を一切しておりません。仲介手数料や紹介料に踊らされることなく、顧客の利益を最優先に、各個人に最良の提案をしています。

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