HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。
最近、投資詐欺が増えているように感じます。
投資詐欺でよく使われる手法「ポンジ・スキーム」、いわゆる自転車操業というやつです。
詐欺かどうか見抜くには過去の事例を知ることが大切です。
あとは、一度その案件を持って帰って冷静になることですかね。(洗脳されているので)
【ポンジ・スキームとは】
1910年代から1920年代にかけて活躍した詐欺師チャールズ・ポンジの名前に由来しています。(豆知識)
「高利回りの配当を出せる投資案件がある」と名目上はしておいて、本当は運用せずに各出資者から集めた投資資金を配当に充てる詐欺のことです。
当然こんなことをしていたら、新しい出資者がいなくなると配当として出していたお金の原資がなくなります。つまり破綻ですね。
そこで「知り合いを紹介したら配当に上乗せするよ」みたいなネズミ講のような手法を使って新しい出資者を途切れさせないようにします。
最初は少額でスタートさせて、実際に配当金を出して安心させ、高額な出資をさせるのが狙いだったりします。
【ポンジ・スキームとねずみ講は別物】
ねずみ講は別名「ピラミッド・スキーム」と呼ばれており、紹介制度などでピラミッドのような構図ができて、その上位層にいる人が儲かる仕組みになっています。
ポンジ・スキームと一緒と勘違いされている人が多いのは、こうした紹介制度を使って新規出資者を途切れさせないポンジ・スキーム詐欺が流行っているからでしょう。
【過去のポンジ・スキーム詐欺】
最も有名なのは「マドフ投資の会」でしょうか。
バーナード・マドフ氏は、なんとNASDAQ市場の創業メンバーで、NASDAQの会長も務めていました。
そんなマドフ氏が、25年間にも渡ってポンジ・スキームを用いて詐欺行為を繰り返していました。
合計被害額、650億ドルというとんでもない額になりました。
世界中の大手銀行やヘッジファンドも被害者となっており、なんと日本の野村証券も被害に遭っています。
ちなみに被害者の中にはスティーブン・スピルバーグ監督も含まれています。
富裕層ばかりから集めていたことがわかりますね。
大手銀行をも騙すとは。。私たち素人が見抜けるわけがありませんね。フォースを使えるわけでもないし。
最近の詐欺だと「テキシアジャパンホールディングス詐欺」ですかね。
ワイドショーでも大きく取り上げられていたので知っている人も多いのではないでしょうか。
これもポンジ・スキームでしたね。ねずみ講的な手法も練りこんで会員を増やしていました。
内容としては
1口100万円から出資でき、月利3%の配当を現金でくれるというもの。
投資期間は1年間で13ヶ月後には元本も戻ってくる「元本保証」とされていたそうです。
他の会員の出資額から毎月3%の配当金を出していたことは容易に想像できますね。
さらに知り合いを入会させると配当が上乗せされるみたいな。。
【詐欺と見抜くには】
冒頭でも書きましたが、
・過去の詐欺事件を知る
・「元本保証」は疑え
・案件を一度お持ち帰りして冷静になる
・重永に相談する
これから儲け話が来たら、これでいきましょう。
リスクとリターンは釣り合っているはずです。
難しいですが、冷静に分析すれば見抜けるはずです。まずは第三者に相談しましょう。
【まとめ】
仮想通貨を使ったポンジ・スキーム詐欺が多いです。
最近ではプラストークンが出金停止になりましたね。
あれもよくわからん仕組みで月利10%出せる!と出資者を集めていました。
実際に私も「この投資案件、どう思いますか?」と相談されます。
「私が投資したくなるように、もう一度しっかり説明してください」と言うと、ほとんどの方がうまく説明できません。
つまり理解していないということです。
仕組みをわかっていないのに大切なお金を投資するのはありえません。
自分のお金は自分で守れるように勉強しましょう。