株式会社ヒビキエフピーオフィス(愛知県名古屋市の独立系FP事務所)の重永です。

2021年1月〜3月期の日本の実質GDP(国内総生産)は前期比年率5.1%減少しました。

昨年の最悪の落ち込みに比べたら良くなっている?

確かにそうですが、アメリカや中国の同時期GDPはプラスになっています。

なぜ世界3位の日本はいまだにマイナスなのでしょうか?

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【2020年は最悪の落ち込み】

新型コロナウイルスの国内初感染が年明けくらい、2月にはクルーズ船、3月には学校が休校になり、4月には緊急事態宣言。

そんな2020年4月~6月期のGDP(国内総生産)は前期比年率27.8%減少しました。

昨年に比べて、2回目3回目の緊急事態宣言が発令されていますが、冒頭にあるようにGDPの減少率は縮小しています。

これは喜ばしいことではありません。

他の先進国を見てみると、中国はいち早く経済回復しておりプラス成長。

アメリカもワクチン接種が進んでおり、2021年1月〜3月期の実質GDP(国内総生産)は6.4%の増加です。

GDPトップの国たちは、とっくに経済回復しています。

なぜ日本はいまだにマイナスなのでしょうか?

【アメリカと中国との違い】

日本とアメリカ・中国の違いはなんでしょうか?

やはりワクチンの接種率です。

2021年5月末時点で日本は医療従事者と高齢者のみを対象にしていますが、アメリカはとっくに若い人も接種できています。

ワクチン接種者はマスクなしで外出していいなど、コロナ拡大前の日常に戻りつつあります。

当然、飲食店も店を開けており、経済が回っているということになります。

一方で日本は3回目の緊急事態宣言で、ついに飲食店でアルコールの提供を禁止しました。

飲酒が原因の感染率はそんなに高いのでしょうか?

調べるのがめんどくさいのでアレですが、高いのであれば根拠となる数字・データを提示してほしいものです。

【ワクチン接種完了で日本経済は回復するのか】

日本よりもワクチン接種が進んでいるEUも2021年1月〜3月のGDPはマイナス成長でした。

こちらは2021年4月〜6月期のGDPはプラスに転じるとの見方が多いようです。

やはりワクチン摂取率に連動しているように思えます。

では日本も同じように経済回復するのでしょうか?

今の日本では飲食店などのサービス業がほぼ停止状態なのがGDPに結果として表れています。

ワクチン接種が完了すれば、これらの飲食店などのサービス業が復活し、GDPを押し上げるでしょう。

加えて、自粛が続いていたので「お金を使う先がない」状態でした。

GoToキャンペーンなどがなくても観光業にかなりのプラスになることが予想されます。

【日本の株価はどうなる?】

経済回復すれば株価も上がるのか?

現在の株高は「金融相場」と呼ばれるものです。

金融緩和によって国から資金が市場に投入されています。

金融緩和が引き締められると、経済活動が再開して株価が上がっていても「金融緩和分」の勢いはなくなります。

そして経済活動が通常通りに機能すれば、企業の実力(財務)で評価される株価になるでしょう。

そうなると「金融相場」から「業績相場」へシフトします。

単純に「ワクチンが普及するから株価は上がり続ける」ということにはならないでしょう。

【まとめ】

ワクチンの接種率が上がれば経済活動も再開します。

が、それがそっくりそのまま株価に反映されるかは疑問です。

大切なのは、一国民として経済を回すためにお金を遣うことです。

早く居酒屋でお酒飲んだり、旅行したいですね。

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