HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)の重永です。
ガソリン、安いですよね?
日を追うごとに安くなっていくのがわかります。
実は新型コロナウイルスが原因の一つということをご存知ですか?
一体どういうカラクリなのでしょうか。
【最近のガソリン価格】
経済産業省資源エネルギー庁の「石油製品価格調査の結果(令和2年3月25日公表)」によると、23日時点でレギュラーガソリンは1リットルあたり139.6円とのことです。
前週の143.5円と比べて約4円下がり、9週連続で値を下げています。
9週間前といえば、ちょうどコロナウイルスが騒がれ出した頃ですね。
なぜ安くなっているのでしょうか?
【ガソリンが安くなっている原因】
「外出自粛」
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために外出自粛要請が至る地域で発表されています。
北海道が「緊急事態宣言」を出して外出を3週間程度は控えるよう呼び掛けたのは記憶に新しいですね。
このときも北海道ではガソリンが売れなくなり、価格下落が目立ちました。
価格を決定する要因の一つは「需要と供給の関係」ですから、買う人(外出する人)が少なくなったら値を下げるのは当然といえます。
「石油価格戦争が起きている」
需要と供給がどうなろうが、輸入先の石油価格が上下したらそれに従わざるを得ません。
この輸入先の国たちが揉めて石油価格が下落しています。
OPECとはサウジアラビアなど15ヵ国から成る石油輸出国機構のことで、石油産出国の利益を守るための組織です。
このOPECに加盟するサウジアラビアと非加盟国ロシアが参加した会合で「石油を作るのを減らして石油価格を上げよう」という方向で話を進めていましたが、交渉決裂しました。
原産を拒否したロシアの儲けを減らすために各国は増産しまくりです。
ロシアも応戦するように増産しまくりました。
実はそれまでも「石油価格を上げるために原産しようぜ」と歩み寄っている間も、アメリカは「我、関せず」という感じで増産していました。
他の国が原油価格を上げようと減産しているのにアメリカだけ増産していたら、儲かるのはアメリカだけになってしまいます。
「ふざけんな!」ということで他の国もどんどん増産し、石油価格は下がり続けています。
ちなみにアメリカは2018年に原油生産量が世界一になりました。
45年ぶりの首位です。
【石油価格が下がるのはいいこと?悪いこと?】
石油輸入国はシンプルに嬉しいですよね。
安く買えるので。
先進国にはメリットがありますが、アメリカは先進国であると同時に石油産出国でもあるので、嬉しいだけではなく石油で儲ける力も減少します。
日本の景気はアメリカの景気に大きく左右されるので、石油価格が下がったからといって単純に喜ぶことはできません。
一方、サウジアラビアなどの石油産出国は石油価格が下がると収支は悪化します。
通常、石油価格が下がれば投入コストの削減や需要増加によって世界経済全体ではプラスになると考えられていますが、新型コロナウイルスによって経済活動が停滞している今は需要増加は考えにくいため、あまりよろしくない現象です。
【今後の価格動向は?】
ガソリン価格が下がっているのは、外出自粛のせいだけではありません。
どちらかと言うと、後者の方が影響は大きいです。
OPECを中心に各国が歩み寄るまでしばらくは安値で推移するのではないでしょうか。
【まとめ】
経済は多くの要因が重なり合って動いていることがわかります。
昔は「ドルが安全!」と言われ不況になるとドルが買われ、同時多発テロが起きてからはからは「やはりドルも不安」となり不況でもドルが買われなくなり、今回のコロナでは「やっぱドルだわ」とドル高になっています。
過去の常識が通用しなくなっています。
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