HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のファイナンシャルプランナー)の重永です。
私のようなファイナンシャルプランナーを訪ねてくるのは、お金に関することで不安がある人が多いです。
不安に思うことが100%いけないわけではありません。
むしろ、一度も心配しない人の方がやばいと思います。
とは言うものの、心配しすぎて何回も家計費を見直すのもストレスが溜まります。
鬱になってしまったら、仕事や私生活にも影響が出ます。
なぜ不安になるのか?を冷静に考えてみましょう。
【なぜ不安になるのか?】
「不安とは?」
不安とは心配事、気がかりのことです。
・何が起きるかわからない
・起こるかどうかわからない
「恐怖」と似ていますが、「恐怖」とは何が怖いのかがハッキリしていますが、「不安」は何が怖いのか、本当に起こりうるのかがわかっていないことです。
「なぜ不安になるのか?」
上記のことからも、よくわかっていないからこそ不安になることがわかります。
「何」を恐れるのかを明確にすれば心配は和らぎます。
「将来的(老後)が心配」と言う人は、なんとなく心配している人が多いです。
「何が心配なのですか?」と聞くと「生活費が足りるかどうか。。」と答えます。
「いくらあったら安心ですか?」と尋ねると答えは返ってきません。
現状とゴールが明確になっていないから不安になっているのです。
心配事・不安を解消するのはコンサルタントの基本です。
この明確になっていないことを明らかにすることで不安はなくなります。
「日本人は不安になりやすい」
「不安遺伝子」というものが1996年に科学誌「サイエンス」で発表されました。
(セロトニンの量を調節する遺伝子らしい)
この「不安遺伝子」量が日本人は多く、不安になりやすいそうです。
遺伝子レベルで日本人は心配性なのですね。
【家計の不安】
・自身の現状
・万が一の事態
・将来(老後)
これを押さえておけば家計費の不安はなくなります。
「自身の現状を知る」
損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)を作成しましょう。
経営者の人はわかると思いますが、一般家庭でも重要なのです。
〜損益計算書(PL)〜
収益ー費用=損益
家計に当てはめると
給与(手取り)ー生活費=余剰資金
※余剰資金は貯金ではありません
このように、毎月の収支を明確にしましょう。
いくら入ってきて、いくら出ていくのか。
毎月、いくら余剰資金があるのかわかれば資産運用や娯楽費のために資金を活用できます。
毎月の収支が字だったら早急に見直さなければなりません。
〜貸借対照表(BS)〜
資産と負債を明らかにしたものです。
自分が今いくらの資産を持っていて、いくら負債(借金等)を抱えているのかを明らかにすることで、自分の純資産がわかります。
毎月の余剰資金が安定して出ていれば、この純資産は増え続けるはずです。
この純資産が減っている状況であれば、損益計算書から原因を探りましょう。
「現状を把握したらゴール設定」
自分の資産状況に問題がなかったら「いつまでにいくら純資産を残す」と言う目標(ゴール)を設定しましょう。
この目標(ゴール)に向けて、貸借対照表(BS)の純資産部分を黒字にするための損益計算書(PL)が維持できる設計になっていれば、毎月の収支を管理しておくだけで「将来は問題ない」ということになります。
「万が一の事態も想定」
自分や家族に万が一のことがあったときのことも想定しておかなくてはなりません。
この不安を解消するのが“保険“ですね。
日本人は不安になりやすい国民です。(遺伝子的に)
不安を解消したくて保障たっぷりの保険に加入して、最も大切な「今の生活」を苦しくしてしまいます。
余計に不安になるようなことになっていませんか?
【外部要因に流されない】
昨年、大きな話題になった「老後2,000万円問題」で不安になった人は多いでしょう。
これも年金制度の現状を知れば不安は解消されます。
「知らないから不安になる」のです。
年金のこともわからない、自分の現状もわからない、将来の生活費もわからない
これでは不安にならない方がおかしいです。
外部の情報を正確に知らずにいることも不安の原因になります。
正しい情報を得て、不安を解消しましょう。
【まとめ】
日本人はお金の話をすることを「卑しい」と捉える風潮にあります。
そのためか、なんとなくお金の相談をすることを避けます。
とくに親や友人には相談できず、ファイナンシャルプランナーを名乗った保険屋さんに相談して言われるがまま保険に加入し、余計に家計が火の車です。
さらに不安になってしまいます。
利害関係のない第三者に相談しましょう。
お金の話、不安を相談しないことの方がやばいです。
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