HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。
iDeCoやNISAでも購入できる投資信託、そもそも何?って感じの人もいると思います。
今回から数回に分けて、投資信託について深掘りしていきます。
【投資信託とは】
「複数の投資家から資金を集め、運用の専門家(プロ)が株式、債券などに分散投資・運用する商品」のことを指します。
投資信託のことをファンドとも呼びます。
その運用成果が各投資家の投資額に応じて分配される仕組みになっています。
多くのフルーツを食べたくても、パイナップル、メロン、スイカやリンゴを一人で食べることは難しいしお金もかかります。
そこでフルーツを一口大にカットした「フルーツ詰め合わせ」なら安く手に入るし、多くのフルーツを食べられます。
カットしたり包装した分、価格にはその分の手間賃が乗っています。
投資信託は「株式や債券の詰め合わせ」なイメージです。
「どの銘柄に、いつ投資するか」は、各投資信託の運用方針に基づき専門家が決定します。
当然ですが投資信託は元本保証ではありません。
投資信託を購入後、運用がうまくいっていなかったら基準価額が下がって損をしたり、逆に運用がうまくいっていたらリターンはプラスになります。
「仕組み」
投資信託は「投資信託運用会社」が作り、「販売会社(証券会社や銀行など)」が販売します。
投資家から集めた資金はいきなり運用会社にいくのではなく、資産管理を専門とする「信託銀行」が保管します。
その保管されたお金を運用会がどの銘柄にどんな配分で投資するかを決定し、その投資の実行を信託銀行に指図(運用指図)します。
信託銀行は運用会社の運用指図を受けてから株や債券の売買を行います。
複数の専門機関が存在することで、悪さができない仕組みにもなっています。
販売会社(証券会社、銀行など) の役割
投資家にとっては投資信託の窓口です。
投資家へ投資信託の販売や換金、分配金や償還金の支払いを行います。
もちろん、販売することで手数料収入を得ます。
運用会社(ファンドマネージャー)の役割
投資信託を設定(作成)し、信託銀行へ運用の指図をします。
※法律上、「委託者」と呼ばれます
運用会社が直接運用をするわけではなく、信託会社へ運用するよう委託していますからね。
投資信託において最も重要なポジションです。
投資信託を選択する上でこの運用会社の選択は重要なポイントになります。
運用会社は投資信託の法律上、「委託者」と呼ばれます。
信託銀行の役割
販売会社が投資家から集めた資金を保管・管理します。
その資金を運用会社からの運用指図に従って株式や債券などの売買や管理を行います。
つまり投資信託の金庫番です。
※法律上、「受託者」と呼ばれます
運用会社から「あの株式を買っといて」と委託されていますからね。
【まとめ】
投資信託の仕組みはこんな感じです。
年金問題が話題になってから投資について勉強する人が増え、メディアでも紹介されており認知度は上がっています。
が、仕組みまで理解している人は少ないのではないでしょうか?
正直知らなくても運用はできますが、大切なお金を託す先のことは知っておきたいですね。
知っておけば、変な詐欺の話がきても騙される可能性は低くなるでしょう。