HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。
損害保険は“補償される金額に限りがない生命保険”よりは保険料が過大になりにくいです。
が、たまーに課題になっているもんも見受けます。
それよりも内容をしっかり理解することが重要です。
なかでも自然災害、住宅の地域や周辺環境によっては要検討です。
【水災補償】
住宅の近くに河川がある場合は、氾濫して浸水被害を受ける可能性があります。
河川が近くなくても、たとえばゲリラ豪雨で下水があふれるなんてケースも過去にはありました。(都市ならではの水害)
マンションは浸水被害がないでしょう(1階以外)なので必要ありませんが、後述にマンションならではの補償を紹介します。
山が近くにあるなら土砂崩れも心配です。水災補償を付けておけば補償されます。
土砂崩れは命を失う可能性が大きいですから、事前に法面で補強しましょう。
【雪災補償】
雪が多い地域はもちろんですが、雪が滅多に降らない地域は雪による被害を想定していないので色々と脆かったりします。
たとえば雪の重みで車庫の屋根が潰れた場合、雪害補償が付いていれば補償されます。
※車庫内の車の修理代は自動車保険で賄わなければなりません。
「うちは細かく雪かきするから絶対に大丈夫!」という人は必要ないかもしれませんが。。
【風災補償】
自然災害といえば台風や竜巻を想像する人が多いかもしれません。
台風や竜巻の強風によって屋根が吹っ飛んだ、物が飛んできて家の壁が壊れた等、私の実家の近所の工場は、台風時にトタンでできた壁が丸ごと消えていたことがあります。
マンション高層階に住んでいる人も油断なりません。
【水漏れ補償】
先述で「マンションは(1階以外)浸水被害はない」と書きました。
一見、災害に遭いにくそうですがこんなことも考えられます。
たとえば台風や洪水などで給排水設備がイカれてしまい、マンションであってもそこからの漏水で家の中が水浸しになる可能性です。
ちゃんと考えられています、これは水濡れ補償が使えます。
【費用保険金】
いろいろ紹介してきましたが、こうした火事や自然災害で損害を被った時に受け取れる保険金とは別で、「費用保険金」があります。
これは、実際の損害に“伴ってかかる諸費用”をカバーしてくれます。
たとえばヘドロで汚れた家の片付けや清掃、近所への見舞金、修理中は家に住めないのでその間の宿泊費、かなり幅広い用途を諸費用としています。
保険証券のかなり細かい所に標準で付帯しているかもしれません。
【盗難補償】
自然災害とは話がズレますが、閑静な住宅街では空き巣が発生しやすいというリスクが考えられます。
そんなときは「盗難補償」です。
このように、自分が住んでいる住宅の“特徴”を考えて補償を検討することが大切です。
【まとめ】
自然災害については各自治体が発行しているハザードマップを見てみるといいですね。
自分が住んでいる地域のリスクを確認できます。
一昔前までは、火災保険は補償内容も保険金もあらかじめ決まっている「パッケージ型」が多かったです。
最近は多様化しており、さまざまな災害に対応できるようになっています。
いいことですが、複雑になり、素人にはチンプンカンプンです。
保険金はこちらから請求しないと受け取れません。
なにかで被害を受けても「まさか補償されないだろう」と思って保険金を請求しないのはもったいないです。
見直し方がわからなかったら私に聞いてください。