HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)の重永です。
中国を中心に感染が拡大している新型コロナウィルス。
感染者の情報を隠蔽しているなどの噂もありますが。。
毎日ニュースで取り上げられているのは「この病気こわいよ!」という理由だけではありません。
経済にも影響を与えています。
過去のSARSなどの例も出しながら解説します。
【中国の通貨“人民元”の動き】
2020年1月21日、人民元は1ドル=6.9073元と、前日比0.60%安になりました。
このように病気の“流行”のリスクを「パンデミックリスク」と呼びます。
この「パンデミックリスク」が世界経済に与える影響について多くの論文が発表されていますが、プラスの影響を与えるという考え方はありません。
考えてみると、
感染したくないから公共交通機関や商業施設などの人混みを避けます。
もちろん感染が拡大している地域への旅行も控えます。
感染予防のための行動が結果的には買い物や娯楽を控える行動につながり、企業・観光業は大打撃です。
こうした間接的な影響を経済に与えてしまいます。
【人民元以外の動き】
「日本円」
ここ最近は110円台になるなど、円安気味に推移していました。
が、今回の感染拡大でリスク回避のための円買いがすすみ、円高になっています。
世界経済が不安定になると買われるのは日本円です。
なぜか?
様々な理由がありますが、いちばんの理由は「日本が世界最大の対外純資産保有国」だからです。
難しい話なので、「なんかやべーことがあったら円高になる」くらいでいいと思います。
「スイスフラン」
似た理由でスイスフランも上昇します。
小さな国ですが、昔から時計などの精密機械が有名で経済状況も安定しています。
(戦争もありませんしね)
金融機関も格付けの高いところが多く、世界中から信頼されています。
さらに日本と同じく低金利国なので、キャリートレードが行われやすいです。
【これからどうなる?】
過去のSARS流行の時は景気が悪くなりました。
というのも同時期にアメリカがイラクへの侵攻を開始したことも重なり、SARSだけが原因とは言い切れませんが。。
今回の感染拡大による不安も、これだけが原因でめちゃくちゃ不景気になることは考えにくいと思います。
この大きな報道によって他の知世学的リスクなどが目立たなくなり、気付かないのが最も怖いですね。
【まとめ】
マスクが手に入らないらしいですね。
マスクメーカーは儲かるでしょう。(株価上昇)
感染拡大リスクにばかり気を取られすぎず、他のリスクにも気を配りましょう。
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