HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。
投資信託の選び方って難しいんですよね。
国内には1万本以上も種類があると言われています。
今回は投資信託を選ぶ際にチェックするであろう、ランキングの見方について解説します。
【ランキング項目】
金融機関によって異なるとは思いますが、多くは「純資産総額」「買付金額(販売金額)」「騰落率」この3つが主なランキング項目としてあると思います。
純資産総額についてはこちら
それぞれのランキング項目、まずはどのような意味なのか解説します。
「純資産総額」
簡単に言うと、投資信託の“規模を表す”ものです。
数十億円のもの、1兆円を超えている巨大なものと様々です。
この総額が大きければ、多くの人が資金を託しているということです。
「買付金額(販売金額)」
その投資信託が合計でいくら売れたかを表します。
1日当たりの買付金額ランキングが上位ということは、何かしらの要因で資金が集まったということです。(注目されたということです)
「騰落率」
騰落率とは、ある期間内で価格がいくら変化したかの割合を示したものです。
基準価額が10,000円の投資信託が11,000円になれば10%の上昇、9,000円になれば10%の下落です。
【ランキング情報の読み取り方】
「単純に比較はできない」
先述の項目だけでは比較できません。
なぜなら投資信託には特徴や運用方法が様々だからです。
たとえば、騰落率で上位にランクインするものはアクティブ型が多いです。
なぜなら、ある指標を運用目標とするインデックス型と違い、アクティブ運用はその指標よりも良い運用成績を出そうとしているからです。
良かれ悪かれ、インデックス型よりも騰落率は大きくなります。
運用コストが少なくて安定的に運用したいのに、騰落率ランキングだけで判断すると、自分の希望する運用商品ではないものを選択してしまいます。
なかには買付金額ランキング上位のものは、テーマ型である可能性が多く、容器運用には向いていない商品かもしれません。
「投資先の資産別に判断する」
投資信託はいくつかの金融商品を組み合わせた商品です。
たとえば「海外株式」「国内株式」「海外債券」の3つに大きく分けられる投資信託があるとします。
「海外株式」だけ順調に推移していても「国内株式」が低調では投資信託自体のランキングは上がりません。
このようにランキング上位に上がっていなくても、資産別に細かく見てみると良い商品が見つかるかもしれません。
【まとめ】
単純にランキング上位の商品を購入すれば良いということではありません。
資産運用の目標は人それぞれです。
「世界中の人が全員美味しいという料理はない」と言うように、全ての人に合う投資信託は存在しません。
ランキングだけで判断するのではなく、一つの指標とするだけで、それを参考に細かい分析が必要です。
難しいですよね?プロに相談しに来てください。
証券会社に相談に行ったら上手いこと言われて手数料の高い商品に投資させられるのがオチですよー。
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