HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。

前回は20代30代の単身者に絞って貯蓄額を考察しました。

「結婚したら色々とお金がかかって、子供も生まれたら貯蓄ができない」と思っていませんか?

実は結婚した方がお金は貯まるというデータがあります。

CFP、1級FP技能士の重永が解説します。

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【今回の参考データ】

今回も金融広報中央委員会の「平成30年(2018年)家計の金融行動に関する世論調査」と

さらに、結婚後のデータということでリクルートブライダル総研の「新婚生活実態調査2018」を参考にしました。

「平均値と中央値の違い」

あらためてこの用語の違いを解説しておきます。

平均値は全て足して、対象者の数で割る。

対象の中に飛び抜けて大きい数字があったりすると、平均値が上がりますよね。

なのであまりアテにならなかったりします。

そこでアテになるのが中央値です。

中央値とは、調査結果の数字が大きい順に並べて、その真ん中(中央)にある値のことです。

Aさん:100万円
Bさん:10万円
Cさん:10万円
Dさん:10万円
Eさん:10万円

この場合の平均値は30万円、中央値は10万円です。

今回の調査では特にアテになると思います。

【20代、夫婦二人および子あり世帯】

平均249万円、中央値111万円

20代単身者の中央値は5万円でしたので、差は明らかです。

まだ20代はさほど所得も高くないでしょうが、共働き世帯なら給料は2人分、働くのが片方のみで単身者の頃と所得は変わらなくても、意識が変わって貯蓄をし始めたのかなということが考えられます。

【30代、夫婦二人および子あり世帯】

平均660万円、中央値382万円

素晴らしい!

中央値で約400万円です。

きっと20代の頃から貯めていたのでしょう。

時間を味方にして資産運用できている証拠ですね。

「貯金できる人=結婚できる人」と言っても過言ではないでしょう。

貯蓄のない人よりも、ある人と結婚したいですよね。

【貯蓄の目的】

調査によると、約半分が「将来のための備え」と回答しました。

他には多かった答えから順に「出産・育児のため」「住宅購入資金」「レジャー資金」と続きました。

どれも“家族”を意識した回答ばかりです。

私のブライダル事業、フラッシュモブをやった夫婦にはサービスでFP無料相談を行なっています。

ほぼ全員が相談を申し込まれます。

やはり新しい生活、家族のために、“お金”に関心があることが伺えます。

【結婚した方がお金が貯まる】

データから、結婚した方がお金は貯まりやすいと言えます。

共働きなら所得は2人分になり、家計はラクになるでしょう。

共働きでなくても、独身時代よりも付き合いなどの外食は少なくなる等、支出減る傾向にあるでしょう。

なにより「将来のため」「子どものため」「夢のマイホームのため」という明確な目標があるので貯蓄ができるのです。

【まとめ】

資産形成には“目標(ゴール)”が大切ということをいつもお伝えしています。

まさにその通りだと、今回の記事で証明できたかと存じます。

「結婚したら終わりやで」なんて言っている男はアホです。どうせ貯金していません。

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