HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。

お金の持つ意味は理解してくれたでしょうか?

今回は人類最大の発明といっても過言ではない「株式会社」の起源についてです。

会社がなぜ誕生したのかを知れば、人を雇う姿勢や従事する姿勢に変化が起き、より豊かになれるかもしれません。(心も財政も)

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【お金は協力をスムーズにする】

復習です。

人類の歴史に欠かせない物々交換・物品交換を円滑に、便利にするために、貨幣・紙幣が生まれました。

人間は動物と違い、分業・協力ができます。

この分業・協力をスムーズにするツールとして活躍するお金は人類の発展に大きく貢献しています。

協力こそ「会社」の誕生に大きく関わっています。

現代にも続く「会社」はどのようにして生まれたのか?

新1万円札に起用される渋沢栄一さんが多くの会社設立を助けてきたのは有名な話ですが、またの機会に。(私の中では有名な話)

世界で初めて生まれた会社について知れば、会社とはどういうものなのかがわかってきます。

【株式会社の起源】

起源は海外の大航海時代に遡ります。

某海賊漫画を想像した人は、少しだけ違うので置いておいてください。

諸説ありますが、17世紀初めにオランダ人が初めて株式を発行したといわれています

オランダの他にもヨーロッパ諸国が、船で植民地を増やしていった時代ですね。

当時、コショウがとても貴重で高値で売買されていました。

そのコショウはアジア、とくにインドで多く生産されていました。

アジアへ航海し、コショウなどの香辛料をヨーロッパに持って帰れば、めちゃくちゃ儲かったそうです。

当時はそう簡単な話ではなく、船を造るのに大金が必要、航海中に海賊に襲われたり自然災害で沈没したりと、常に危険がつきまとっていました。

大金を投資しても、うまく利益に繋がらない可能性も高かったわけです。(航海成功率は20%以下だったそう)

そこで、一人で抱え込むのではなく、「利益も損失もみんなで分けよう!」と、大勢でお金を出し合って香辛料輸入ビジネスを始めました。

このために発明されたのが、株式です。

【出資者(株主)と船長と船員で分業】

出資者(株主)、船長、船員が登場します。

出資者はお金を出すだけで船には乗りません。

航海に出るのは船長はじめ、船員たち探検家です。

今の株式会社でいうと、株主と経営者(社長)は違うということです。

この船は、船長のものではなく出資者(株主)のものです。

船を動かすにも、みんなで分業しなければなりません。

船長一人では帆を張ったり、舵を取ったりできません。

船員たちで役割分担して航海していました。もちろんご飯とかも。

無事にアジアから香辛料を輸入できて、そこから発生した利益から船長や船員の給料を差し引いたものが出資者(株主)の利益になります。

【まとめ】

コショウという大秘宝を求めて、ひとつなぎになり協力したのが株式会社の始まりだったんですね。

リスクがある事業を始めたいという起業家が、複数人からお金を集めるために株式を発行して株式会社を作り、株主となりました。

その集めたお金を使い、設備投資(船を購入)、経営者(船長)や社員(船員)を雇い、事業を始めます。

その事業で儲かれば、経営者は「役員報酬」、社員は「給料」と「賞与」、株主たちは出資比率(いくらお金を出資したか)に応じて配当を受け取ったり、その株を売ったりして利益を得ます。

「雇ってやってるんだから文句を言うな」なんていうブラック企業は、協力・分業の体制こそが会社であると理解すれば、もっと儲かっていい会社になるかもしれませんね。知らんけど。