HIBIKI FP OFFICE（愛知県名古屋市のFP事務所）代表ファイナンシャルプランナーの重永です。
お笑い芸人チュートリアルの徳井義実さんが無申告を指摘されて話題になっていますね。
「今夜くらべてみました」の「ボード、かもーんぬ」って最強に面白いと思います。
責めるつもりはないのですが、謎が多いのでツッコんでいきます。
【概要】
3年間（昨年まで）一度も税務申告をしておらず、約1億円超の申告漏れを指摘されました。
ついでに個人的な支出（旅行代や衣装代）を会社の経費に計上したとして、およそ2,000万円の所得隠しを指摘されました。
後者は芸能人という仕事柄、ビミョーなラインとかもありそうですが。。
前者の無申告は完全にアウトです。
今回のように、国税庁が重加算税を課すということは“かなり悪質”と判断したと言えます。
無申告の理由として「完全な怠慢」と言っていましたが、納税は国民の義務です。
申告しなくても済むと思っていたのでしょうか？
「国税庁かもーんぬ」と言っているようにしか思えません。
税理士は何をやっていたのか？闇が深すぎます。。
【金融教育の遅れが原因！？】
今回の件でも、ニュースを観ていて全てを理解できている人はどのくらいいるでしょうか？
日本の金融教育は世界に比べてめちゃくちゃ遅れています。
学校で税金や投資のこと、教えてくれませんよね？
そんなので高校（普通学科）を卒業して就職したら、「源泉徴収って何？2年目から手取り減ってるんだけど市県民税って何？」ってなりますよね。
そんな状態でいきなり社会に放り出すなんて無責任すぎる。
商業科で勉強するか、大学で自主的に学ばないといけないのが今の日本の現状です。
本当に理解していれば（事の深刻さを知っていれば）、申告しないなんて選択肢はなかったでしょう。
徳井さんも、「指摘されてからこんなにやばい事なんだと気づいた」という趣旨の発言をしていました。
正しい金融教育がされていたら、こんなことにはなっていなかったかもしれません。
「日本人が受けている金融教育とは」
とは言うものの、学校では教えてくれませんが、親が教えてくれます。
「税金とはこういうものだぞ」と、かしこまたものではないですが。。
たとえば「子供が生まれたら学資保険に入りなさい」「株や不動産はやってはいけません」などなど。。
20代30代の人たち、親から聞いたことありませんか？
これらの厄介なところは“間違ってはいないこと”です。そう、当時は間違っていなかった。
親世代が若いときの1980年〜1990年頃は学資保険の運用利回りは素晴らしく、バブルがはじけて株や不動産が大暴落しました。
この頃の考えを持ったままタイムスリップしてきている（アップデートしていない）ので今の時代では間違っていると言えます。
30年前と今とでは日本も世界も、経済は大きく変化しています。
日本のGDPは中国に抜かれ、1人当たりGDPの増減率は先進国の中で唯一マイナス成長です。
どの時代でも常に最新情報を勉強するべきなのです。
「海外の金融教育」
海外では、中学生で投資の勉強をするのは当たり前だそうです。
とくにアメリカとイギリスは金融教育先進国と言われています。
日本では消費者として生活で困らない程度に教育することを金融教育と位置づけています（それでも中3〜高3で年に1〜5時間程度）
海外では「リスクとリターン」「クレジットカード」「借金」など、かなり深いところまで教育しています。
社会に出てから困らないように、給料や税金の仕組みくらいは義務教育で教育してほしいものです。
【まとめ】
ちゃんと納税しましょう。
ちゃんと勉強しましょう。
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