HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。
前回は、サービスを利用する事業者も分散することが重要ということを紹介しました。
ではどの事業者がいいのか?個人的なおススメ業者を紹介します。
【ソーシャルレンディング最大のリスク】
それはデフォルト(貸し倒れ)ではありません。
最大のリスクは“事業者の倒産”です。
ソーシャルレンディングのサービスを提供している業者が倒産すると、投資元本の回収は難しいでしょう。
「日本投資者保護基金があるから大丈夫っしょ」と思うかもしれませんが、
事業者の多くは“第二種金融商品取引業”の免許を保有して営業していますが、この“第二種金融商品取引業”に係る取引は日本投資者保護基金の対象になっていません。
事業者が倒産したら投資元本の回収は絶望的と思っていいでしょう。
「倒産なんてありえるの?」と思うかもしれませんが、まだソーシャルレンディングの歴史自体が浅いこともあり、事業者の中には規模の小さい会社が少なくありません。
大手はよっぽど問題ないかもしれませんが、業界の歴史が浅いゆえに新規参入事業者も多いです。こうした新規参入業者と大手、どちらが経営危機に陥る可能性が高いでしょうか。
とは言うものの、2008年に日本でサービスを開始して以来、倒産した事業者はないようです。
ですが、将来どうなるかは誰にもわかりません。
1つの事業者に資金を集中させるのではなく、最低でも2社に分散するのが得策でしょう。
【おすすめ3社】
・SBIソーシャルレンディング
・クラウドバンク
・OwnersBook
ズバリこの3社です。
それぞれの特徴を紹介していきます。
【SBIソーシャルレンディング】
なによりネームバリューですね。SBIと聞いただけで安心感があるでしょう。
その名の通りSBIグループが提供しているサービスです。
個人的に投資金額の比重が最も多いのがこのSBIソーシャルレンディングです。
「取り扱い案件・情報が豊富」
案件は不動産開発、太陽光など案件が豊富です。
それらの過去の細かい情報も「最新の実績」が公開されており、この透明性は安心感があります。(なにより情報が多いと勉強になる)
さらにSBIならではの特徴として、常時募集型ファンドが存在します。
「常時募集型ファンド」
他の業者にはありません。
文字通り、いつでも投資をスタートできます。
一般的な案件は「〇月〇日〇時から〇時まで資金募集!」といった感じで募集されます。
しかも“不動産担保”が設定されているので安心です。(これについては次回の記事で書きます)
初心者が最初に投資するのにおすすめです。
【クラウドバンク】
おすすめする最大の理由は、今まで“貸し倒れ無し”という点です。
ソーシャルレンディングのリスクは投資元本が回収できない「融資先の貸し倒れ」です。
クラウドバンクでは2019年6月時点で融資元本回収率100%です。
とは言うものの、これから先も絶対に貸し倒れが起きないとは限りませんが。。
実質平均利回りも2019年3月の直近3年間で年率6.99%と、魅力的です。
関東地区ではテレビCMも放映されているそうです。
プロ目線になってしまいますが、一般的な業者は“第二種金融商品取引業”の免許を保有して営業していますが、クライドバンクは“第一種金融商品取引業“の登録事業者です。
これは純資産額、自己資本などの様々な厳しい規制等の各種要件において、厳しい基準を求められる、「第一種」金融商品取引業の登録事業者(日本クラウド証券株式会社)によって運営されているという点も、わたしたち個人投資家目線からすれば、重要なポイントとなります。
【OwnersBook】
国内の不動産関連案件が多い業者です。
個人的に不動産が好きなので、案件を見ているとおもしろいです。
そして不動産が担保として設定されているものが多いので、貸し倒れリスクがヘッジされています。
これは投資家としては大きな安心ポイントです。
ほかにも安心ポイントといえば、運営元が東証マザーズに上場しています。
上場しているということは、東京証券取引所の厳しい審査を通過している会社ということです。
【まとめ】
業者を分散するなら、上記の3社をおすすめします。
3社使うことで投資先案件の選択肢も増えます。
口座開設するときは、念のためポイントサイトをチェックしましょう。
最終判断は自己責任でお願いします。