HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。

自動車大国の愛知県民はほとんどの過程が自動車を保有しているでしょう。

三河では1人1台なんて当たり前ですよね。

カーシェアリングが普及しつつある昨今、とんでもないニュースが。

マイカーを貸し出すサービスを利用していたところ、返却されないどころか無断売却されていたとのこと!

いま一度、カーシェアリングについて考えたいと思います。

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【そもそもマイカー保有は常識ではない】

私はまさに三河に生まれ、車がないとどこにも行けない環境で育ちました。

大学にも自動車で通学していました。

もちろん就職してからも自動車通勤です。

「車検のタイミングで新車に乗り換える」のも常識だと思っていた時期があります。

こーゆーのって、親に「そうしろ!」と言われたわけではなく「なんとなく親の姿を見て」こうなったんですよね。

ディーラーもうまいこと勧めてきますし。

これは金融教育にも言えることで、たとえば税金や保険のことは学校では教えてくれません。

これも親に「金融とはこうだ!」と教えられたわけではなく、「親が知り合いの保険屋で契約しているから加入した」とか全て“なんとなく”なんですよね

「マイカー保有にかけるお金は、支出して当然のお金」ではありません。

車は基本的に負債です。(その車がお金を生み出すなら資産です)

住んでいる地域や年齢、家族構成や仕事にもよりますが、思い切ってマイカーを保有しない生活を考えてみるのも一手です。

「高齢者の免許返納について〜タクシーか自家用車どちらが得?〜」

【カーシェア普及率】

最も有名なのは「タイムズカープラス」ですね。

タイムズの駐車場にレンタカー(カーシェアリング用)が停まっている光景を見たことあるでしょう。

ステーションを「愛知県名古屋市」の条件で検索したところ、445箇所もありました。(2019年10月16日)

車を運転していても、タイムズの黄色いシールをつけた車が走っているのを見ることも増えました。

初期費用1,650円と月会費880円を支払っておけば15分220円(ガソリン代込み)で利用できるのは魅力的です。

しかも毎月880円分の無料券がもらえるので、月会費は実質タダですね。

学生と法人は月会費無料だし、めちゃくちゃいいですよね。。

土日しか乗らない人は、マイカーを手放すことを本気で検討していいでしょう。

2017年にはソフトバンクがUber(配車アプリ)に出資して「非常に重要な業界」と孫さんが言っていました。

NTTも参入し、今回ニュースになった「dカーシェアリング」をスタートさせました。

被害に遭った車両は全てドライバーの元へ戻ったそうなのでよかったですが。。

法整備が完璧ではないことが普及の妨げになりそうですね。

「カーシェアの意外な使われ方」

運転するために借りるものと考えがちですが、意外な使われ方をされているそうです。

昼寝、1人カラオケ、電話ボックスがわりの個室、読書など。。

たしかにカフェとかで電話すると周りに迷惑をかけますしね。。

近くに漫画喫茶がないとサラリーマンはサボれませんしね。。

「2020年カーシェアリング市場予測」

2014年の市場規模は約150億円、2020年には倍の300億円に迫ると言われています。

タイムズはじめ、多くの企業さんが頑張って普及させていますが、一般ドライバーがタクシーの代わりに送迎をする「ライドシェア」は海外に比べて日本では普及していません。

これはいわゆる「白タク規制」が邪魔しているのですが。。

これも時代に合わせて見直されたら一気に普及しそうですね。

お金がかかるだけの自動車(負債)を使って副業できるわけですから、みんなやるでしょう。

ただ、そうなるとタクシー業界が困るので爆発的には伸びなさそうですね。。

【自動車メーカーも協力している】

たとえば残クレで返ってきた車両をカーシェア用の車両として提供すれば売却しなくてもずっと利益を生み出してくれます。

利用者がいろんな会社の車種を運転できて「お、アクア乗り心地ええな、買お」となるかもしれませんしね。

「残価設定型自動車ローンは何がいいの?メリットは?CFPが解説」

【まとめ】

車は基本的に負債です。

固定観念に囚われず「マイカー保有するのと、公共交通機関・タクシー・カーシェアで生活するのはどちらが得か」を考えてみるのをオススメします。

とくに高齢者や、月に数回しか自動車を運転しない人は。