HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のファイナンシャルプランナー)の重永です。
先日、国会議員の歳費(お給料)を今後1年間、2割削減する方針で一致して5月からの実施を目指すことでになりました。
「おー、2割も!偉いやんけ!」と思った人は騙されています。
恥ずかしながら、私も国会議員のお給料のカラクリを知らず、橋下徹さんのTwitterで知りましたので、ここでもシェアします。
【国会議員のお給料はいくら?】
国会議員のお給料は、法律で決まっています。
日本の国会議員のお給料は世界最高水準です。
「昭和二十二年法律第八十号 国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」から引用してシェアします。
「歳費」
通常の議員は月額129.4万円を“歳費”として受け取っています。
年額1,552.8万円です。
“歳費”をわかりやすく言うと“基本給”みたいなもんです。
「期末手当」
上記の歳費に加えて、“期末手当”というボーナスがあります。
夏と冬に支給され、その金額は年間で約640万円です。(第十一条の2二)
「文通通信交通滞在費」
月額100万円、年額1,200万円です。(第九条)
これのスゴいところは、「使い道自由」ということです。
領収書などを公開する義務はありません。
名目上は、「公的文書を発送したり、交通費で使ってね」というものですが。。
「立法事務費」
月額65万円、年額780万円です。(昭和二十八年法律第五十二号 国会における各会派に対する立法事務費の交付に関する法律第三条)
立法調査研究活動を行うため必要経費の一部として支給されます。
これも資金使徒自由(領収書は必要ない)
「合計いくら?」
ここまでを合計すると年間4,172.8万円です。
領収書なしで“自由に使えるお金”です。
※歳費には所得税とか課税されるけどね!
「いや、議員さんは出張とか秘書雇ったりとか経費がかかるから仕方ないでしょ」と思ったあなたは優しいですね。
そんな経費のお話もしますね。
【国会議員のお給料プラスアルファ〇〇】
「議会雑費」
役員や委員長などの役職者を務めると、日額6,000円もらえます。(国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律 第八条の二)
「交通費」
JR乗車券と航空券は無料です。(国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律 第十条)
これは、地方と都内の議員さんでは国会に行く交通費に差ができてしまうので、この差をなくすための交通費です。
昔、杉村太蔵さんが「グリーン車乗り放題ですよ!」と言っても世間がザワつきましたね。
「秘書3人」
秘書を3人まで“公費”で雇うことができます。
ままで出てきたお金とは別で、秘書の給料は公費から賄われます。
金属年数によって変わりますが、年間1人当たり600万円〜1,000万円、3人で1,800万円〜3,000万円になります。
「その他」
国政に関連して地方に出かけた場合や公務で被災した場合は旅費や手当てが支給されます。
他にも、政党によっては「餅代」と「氷代」として100〜400万円もらえるという情報もありました。
「とは言え、経費がかかるのも事実」
暗殺されないようにカバーしておきます。
秘書までは公費で賄えますが、それだけでは事務所を維持するのは大変です。
事務員さんを数人雇おうとすると、人件費がかかります。
国民のためにやることやってくれてるなら文句言わないので、決算書とか公開してくれたら信頼度アップするのに。。
悪いこともできなくなるしね。
このへん、地元の議員さんとかに直接聞いてみたいなあ。
誰か紹介してください。
【国会議員の給与を2割削減!のカラクリ】
これは歳費「年額1,552.8万円」を1年間で2割カットするということです。
つまり「年額1,241.24万円」になります。
300万円も国のために削減してくれるなんて、、、
あなたは多いと思いますか?少ないと思いますか?
国会議員が自由に使えるお金は「歳費」「期末手当」「文通通信交通滞在費」「立法事務費」の計4,172.8万円です。
お給料20%カットと見せかけて、実質7.47%しかカットしていないのです。
嘘はついてないけど、結果的には騙しているような。。
【菅官房長官がメディアをぶった斬る】
4月13日の会見で記者から
「首相や閣僚が給与を減額・返納する考えはありますか?」という趣旨の質問がありました。
これに対し菅官房長官は
「すでに総理が月額給与および期末手当の30%、国務大臣は20%に相当する額を国庫に返納いたしております」と回答しました。
記者、恥ずかしすぎる。というか勉強不足。
そして、これを報道しないあたりがアレですよね。
「首相は2012年から続けている」
安倍さんの前、野田さんの時から東日本大震災の復興財源の確保を目的に歳費および期末手当の30%を削減しています。
他の議員たちも震災からしばらくは歳費を13%カットしていましたが、2014年に元に戻りました。(最初半年は毎月50万円カット)
【まとめ】
国会議員になりたいです。
というのは冗談で、こういう機会に勉強して、おかしいと思えば声をあげるべきですね。
でないと、そのうち忘れます。
あと、選挙に行っていない人が文句を言うのはどうかと思います。
若者の投票率を向上させれば若者を無視できなくなり、“若者のため”の動きをしてくれるようになるでしょう。
とらしげが立候補したら投票してくださいね。(冗談じゃなかった)
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