HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)の重永です。

近年は自動ブレーキの導入等で事故が減り、保険料も減少傾向でしたが2020年1月から大手保険会社を中心に保険料が上がります。

保険料は固定費です。

家計費の見直しは変動費ではなく固定費から見直します。

値上げの要因と、見直す際のポイントを解説します。

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【値上げ幅】

各社3%程度の値上げです。

たかが3%と思いがちですが、高額な保険に加入している人にとっては数千円単位で増額します。

【値上げ要因】

「消費増税」

2019年10月に消費税が増税されました。

「自動車保険の保険料って消費税と関係なくない?」

たしかに保険料自体に消費税はかかりませんが、保険会社が負担する車の修理代(部品代)等は消費税がかかります。

それが増税されたので保険会社は負担増、それを契約者に負担してもらおうということです。

実際には明細に「消費税」という項目はなく、保険料自体を値上げして調整します。

ちなみに前回の消費増税(2014年)のときの値上げ幅は0.9~2.5%でした。

5%→8%のときよりも8%→10%の今回の方が値上げ幅が大きいですね。

「民法改正」

2020年には120年ぶりの民法大改正が控えています。

改正によって法定利率が変更されて、賠償金額(保険金額)が増える見通しとなっているため、保険料値上げでカバーしようということです。

「自動車の高額化」

自動車が高額になれば、おのずと部品代も修理費も高額になります。

事故を減らしていた自動ブレーキですが、これらを直す修理費が高額ということも要因の一つです。

少し破損しただけかなと油断していたら部品のモジュール化で関連する部品全てを交換しなければならないなんてこともザラです。

【自動車保険料見直しのポイント】

上記の値上げ要因は仕方ありません。

これら以外で毎月(毎年)の固定費である自動車保険料を安くするポイントを紹介します。

「契約の仕方」

どうしても代理店を介すと保険料が高くなります。

「うちで保険も契約してくれたら下取りを高くしますよ」という甘い勧誘もあるでしょう。

(結局はトータルで代理店が儲かるようになってるんですけど。。)

ネットで契約できる人は保険料が安くなります。

どうしても間に専任の担当者がいないと不安と言う人にはオススメできませんが。。

ネット保険は事故対応が24時間でない会社がある等、注意が必要です。

「自動車の使用目的」

契約時に自動車の使用目的を選択します。

保険というのは、保険金支払い事案が発生する確率が高い人は保険料が高額になります。

つまり、事故を起こす可能性が高い人ですね。

車に乗っている時間が長い人は事故に遭う確率も上がります。

そのために自動車の使用目的を以下のように質問します。

業務使用:年間で平均して、週5日以上または月15日以上、業務(仕事)に使用
通勤通学使用:年間で平均して、週5日以上または月15日以上、通勤、通学に使用
日常・レジャー使用:上記2つではなく、日常生活に使用

黒ナンバーのように貨物車両にして荷物を配達する車は保険料が高額です。

逆に休みの日しか乗らないような目的でしたら保険料は安くなります。

購入当初は通勤通学に使っていたけど、今は電車通勤になり、休日しか乗らないという人は見直してみましょう。契約期間の途中でも変更できます。その際、差額が戻ってくることもあります。

逆に、毎日乗るのに「日常・レジャー使用」と契約している人が事故に遭った場合、保険金が支払われないことがありますので注意が必要です。

「走行距離」

使用目的と同じ理由で、あまり自動車に乗らない人は保険料が安くなります。

その基準を“走行距離”にしている保険会社(契約)もあります。

保険会社によって異なりますが、年間の走行距離が

・3,000km未満
・3,000km~10,000km未満
・10000km以上

といった具合に分けて次年度の保険料を決定します。

ほとんど乗らない人は保険会社に相談してみましょう。

「年齢要件の見直し」

自動車保険は、被保険者の年齢が若いほど保険料が高額です。

もしも大学生の子を含めた保険を契約していて、その子が就職して独立していったら見直しのチャンスです。

更新のタイミングではなく、今すぐ契約を変更しましょう。

【まとめ】

家計費を圧迫しがちな自動車関連費用、今すぐ見直せば安くできるかもしれません。

こういう“保険料値上げ”の話題から、気づくきっかけになれば幸いです。