高齢者の免許返納について〜タクシーか自家用車どちらが得?〜

  • 2019年5月23日
  • 2019年12月1日
  • 家計費

HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)の重永です。

社会問題にもなっている高齢者による交通事故についてFPとして考えてみました。

池袋の事故があってから、免許返納が倍増した自治体もあるそうです。

都市部では電車やバスなど公共交通機関が整備されていますが、田舎ではバスどころかタクシーすらないでしょう。

そういった地域は難しいですが、今回は都市部に絞って「自家用車にかかるお金」などを試算してみました。

【免許返納について】

最新の調査結果がこちら。

総合旅行プラットフォームを運営する株式会社エアトリが2019年5月9日~同年5月13日に行った「自動車免許の返納」に関する調査

免許の強制的な返納については

「返納すべき」が39.0%

「今のままでよい」が26.5%

「どちらとも言えない」が34.5%

また、約68%の人が自動車免許を「返納済み」「いつかは返納するつもり」と回答

うーん、「いつかは返納するつもり」のほとんどの人はダラダラと返納しないのではと思うのですが。。

昨今の高齢者による死亡事故が免許返納の数字を押し上げたのは間違いないですね。

【自治体の取り組み(公共交通機関編)】

名古屋市は6月3日から、免許自主返納した人へmanacaチャージ券5,000円分を交付するそうです。

実はこの事業は2年目なのだそうです。「5,000円って安いなあ」と思うかもしれませんが、65歳以上が地下鉄や市バスを無料で利用できる「敬老パス」の負担金の上限額に相当します。行政としてかなり頑張った金額だと思います。

なにより「いま一度、家族で考えてみてね」というアピールには十分ですよね。

【自治体の取り組み(タクシー編)】

またまた名古屋市を例に出しますが、

名鉄タクシーホールディングスは、70歳以上の方で運転経歴証明書を乗車時に提示した場合に、運賃を1割引してくれるそうです。

これは他の自治体もやっている所が多いです。

全タクシー会社でもっと優遇がよくなるといいですね。

【自家用車にかかるお金】

さて、本題です。

仮に諸費用含めて250万円で買った車を5年乗るとして、5年後に80万円で売れるとします。1年あたりに換算すると34万円(新車が5年落ちで約3割の価格になると想定)。年間の維持費は3タイプの乗用車を平均して約44万円かかるとします(JA共済さんの表を拝借させていただきます)。

つまり1年間の自家用車関連支出は平均78万円です。

【自家用車よりタクシーの方がお得?】

仮に1回の乗車で1,000円とすると、年間780回タクシーに乗るのが損益分岐点です。

1回3,000円としたら260回乗車できます。週3で1日5,000円使ってもタクシーの方が安いですね。

さらに自身が事故を起こすリスクもなくなり、私は移動中にブログを書けるので超絶助かります。これは自家用車とタクシーの大きな違いですね。

これは高齢者に限らず、どの世代でも同じです。

いまはカーシェアリングも普及していて、必要な時だけ車を借りられますしね。

金持ち父さん風に言うと「車は負債」です。

【まとめ:タクシーか自家用車か】

かかるお金だけで考えると、タクシーが1台も走っていないような地域でなければタクシーの方がいいですね。

高齢者は特に「自身が事故を起こすリスクがなくなる」これは大きいですね。いま一度、家族で話し合ってみてください。

家族が無理やり車を取り上げるなんて話もニュースで聞きますが、本人の気持ちを尊重しつつ「年間かかる費用知ってる?タクシーを使った方が節約になるし、事故を起こすリスクもなくなるよ」と違った観点から促してみるのもいいかもしれませんね。

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中立の立場からアドバイス

代表の重永は銀行員時代、金融機関の提供する金融商品に疑問を抱き退職しました。弊社は代理店契約(保険など)を一切しておりません。仲介手数料や紹介料に踊らされることなく、顧客の利益を最優先に、各個人に最良の提案をしています。

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