資産形成・運用を基礎から学ぶ「基準価額と分配金」FPが解説

HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。

投資信託は株式債券などを組み込んではいますが、取引価格の決定方法はそれら株式や債券と完全に連動するわけではありません。

では、投資信託はいくらで購入できるのか?

どうなったら取引価格が変動するのか解説します。

【投資信託の取引価格「基準価額」】

投資信託の取引価格のことを「基準価額」といいます。

取引単位は「1口(くち)」です。

株式だと取引単位は「1株(かぶ)」ですね。

たとえば、1口1円で購入した投資信託は、1口の価格が運用成果によって上がったり下がったりと変動します。

だいたい「1万口あたり○○円」と公表されていることが多いですね。

「基準価額の算出方法」

投資信託は複数の投資家から資金を集めて構成されています。

この投資家に帰属する金額を「純資産総額」といいます。

「純資産総額」は投資信託に組み入れられている株式や債券などの時価評価額から算出されます。

この純資産総額を投資信託の単位にも使われている総口数で割ると、一口あたりの価額が算出されます。これが「基準価額」です。

「純資産総額」をいかに増やしていくかが運用会社の仕事ですね。

「基準価額の特徴」

一般的に基準価額は「1日に1つの価額」として公表されます。

株式のように取引時間中に刻一刻と細かく変動することはありません。

投資信託は「ブラインド方式」が採用されており、投資家は当日の基準価額がわからない状況で取引します。

なので、買い注文を○○時に締め切り、実際に証券口座へ入るのは数営業日後になります。

【投資信託の分配金】

「分配金の仕組み」

投資信託で利益をあげるには、購入した時の基準価額よりも換金時の基準価額が上がっていれば高ければいいですよね。(手数料を考慮しなければなりませんが)

このほかにも「分配金」を得ることで利益をあげることができます。

株式の「配当金」と呼称が違うのもポイントです。

投資信託も株式と同じように決算が行われる際タイミングで支払われます。

投資信託が株式や債券などに投資して、その運用益を、各保有口数に応じて投資家に分配します。

株式のように「企業の利益から株主に配当として分配する」のとは少し違い、

投資信託の分配金は、その投資信託の信託財産から支払われます。

こんな感じ

そのため、分配金が支払われると「純資産総額」と「基準価額」は当然ですが下落します。

「分配金の支払い頻度」

分配金の支払い頻度や方針は投資信託によって異なります。

たとえば支払い頻度は、年1回のもの、半年に1回のもの、毎月支払われるものと様々です。

分配金の金額も、運用の内容や投資信託の方針によって変化しますし、場合によっては過去の支払い実績よりも減額したり、支払われないこともあります。

【まとめ】

なぜ「配当金」ではなく「分配金」なのか、仕組みを知れば納得できますね。

「毎月分配金が入るからいいなあ」と思っていても、運用状況によって分配金が減ったりするので注意が必要です。

逆に、運用益想定以上だと分配金が増えるパターンも考えられます。(運用がうまくいっているということは純資産総額が増えているということなので、投資信託自体の基準価額が上がります。これだけで投資家は利益があがっていますが)

分配金の有無は、投資信託を選ぶ上で重要なポイントになります。

基準価額の算出方法も知っていれば、その投資信託が今どのような状況なのかもわかってきます。

銘柄の選定は、その運用資産の目的に合わせたいものです。

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中立の立場からアドバイス

代表の重永は銀行員時代、金融機関の提供する金融商品に疑問を抱き退職しました。弊社は代理店契約(保険など)を一切しておりません。仲介手数料や紹介料に踊らされることなく、顧客の利益を最優先に、各個人に最良の提案をしています。

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