HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)の重永です。
さあ、教育費ラストと!大学・専門学校でかかるお金についてです。
大学進学のために、子が18歳時をゴールに設定している親がほとんどでしょう。
はたしていくら貯めればいいのか?
今回は、いきなり結論からいくタイプです。
【国公立大学の学費】
文部科学省によると、
国立大学の入学料28万2,000円、授業料は53万5,800円
公立大学の入学料39万3,426円、授業料は53万7,809円
とのことです。
4年制大学の場合、授業料4年分と入学料を合計します。
国立大学(4年)2,425,200円
公立大学(4年)2,544,662円
4年で卒業できれば、約250万円です。
【国公立医学部】
国公立医学部は自治体から補助があるので全国一律です。
入学金282,000円
授業料535,800円(年間)
6年間総額約350万円
なお、私立医学部は差が大きいですのでここでは割愛します。
「私立医学部学費」で調べてみてください。
腰抜かしますよ。
【私立大学の学費】
私立大学は文部科学省が「私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」という調査結果を公表してくれています。
これによると
私立大学(4年)4,577,578円
私立短期大学(2年)1,993,796円
私立高専専門学校(2年)1,367,913円
国公立の倍以上ですね。
【学費の内訳】
ざっと参考までに書く学費をご紹介しましたが、学費の内訳は大学や学部によってさまざまです。
研究内容によって施設設備の利用費や実験実習費などが別途かかります。(私立は設備が充実している分、高い)
語学部などで留学を希望する場合は、留学先の大学に支払う授業料や滞在費など費用が必要です。
先程ご紹介した学費は「最低、これだけはかかるお金」と思っていてください。
「入学金と授業料以外でかかる費用の例」
教科書代
定期代(交通費)
家賃(一人暮らしの場合)、光熱費、仕送り
各種保険料
部活動費
その他飲食・交際費
一人暮らしするとお金がかかりますね。家賃と光熱費や食費の仕送りなど、、都会では1ヶ月で10万円以上はかかりそうです。
仮に1ヶ月10万円だとしても、4年間で480万円ですからね。学費より高くなる。。
学費・入学費の前に受験費用がかかるのも忘れてはいけません。
受験校の数にもよりますので参考までに。
【学費の支払い方法】
一括か前期後期の2回に分けて納入するのが一般的です。
ここで注意したいのが入学金です。
初年度前期の学費は受験に合格してから入学までの間に納入する必要があります。
しかし、入学金は支払い期日を過ぎてしまうと、せっかくの合格が取り消されてしまうこともあります。そのため滑り止めの大学でも、合格したら入学金を支払うので注意が必要です。(全部に支払う必要はない)
ちなみに支払った入学金は返金されません。(実際に入学しなくても)
受験の前に「合格発表の日」や「入学金の支払い期日」を把握し、支払い計画を立てるとよいでしょう。
【資金を用意できなかったら?】
奨学金や教育ローンなど、気になりますよね。
やってはいけないタブーもあります。
銀行員時代、実際に大学進学費用を準備できなかったご家庭の相談も受けましたが、なかなか大変な状況でした。。
次回のブログで資金準備方法と、用意できなかった場合の対処法をまとめます。
【まとめ】
最低限かかる学費だけでも、平均400万円。
実家から通うとしても最低でも500万円は必要になりそうです。
今回ご紹介したのはあくまで平均や目安です。
資金を準備する前の目標設定は大きい方が安心です。
国公立よりは私立の学費を目標に設定するといいでしょう。
余談ですが
進学するとほとんどの人がアルバイトすることになると思います。重永としては、お金のためのアルバイトはおすすめできません。
社会勉強のため、仲間との交流を増やすためならいいでしょう。
しかし、高額な学費を支払っているにもかかわらず、その貴重な時間を時給1,000円程度のために浪費するのは経済学的にもよろしくありません。
数百万円で4年間学ぶ時間を購入しているのに、学校をサボってまでアルバイトするのは意味がありませんね。