HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。
「セットだとお得です」個人的に、これには弱いです。
ハンバーガー屋さんでは必ずセットを購入します。
モーニングサービスも、抱き合わせ効果でお得感を前面に出しています。
(実際に値引きされていてお得)
喫茶店のモーニング、大好きです。
これにも顧客の心理にアタックする戦略が詰め込まれています。
【抱き合わせ効果】
「なぜかセットだとお得に感じてしまう(合理的な判断がしにくくなる)」ことを抱き合わせ効果といいます。
ある商品と別の商品をセットで購入すると、値引き設定された価格のことです。
「消費者のメリット」
実際に値引きされていてお得、注文の手間(選択するストレス)が軽減されます。
「販売側のメリット」
多く売れるが利益率の低い商品と、なかなか売れないが利益率の高い商品をセットにすることで“販売数と利益”をバランスよく確保することが可能です。
「セットといえばハンバーガー屋さん」
今でこそ当たり前のセット商品ですが、私も大好きなマクドナルドが1987年(昭和62年)に「ハンバーガー」ドリンクS、ポテトS」をセットで頼むと390円の「サンキューセット」を発売し大ヒットさせました。(セットじゃなく通常に注文すると520円、130円(25%)も値引きされている。。)
ちなみに「サンキューセット」は流行語大賞も受賞しています。
マクドナルドの利益率の事情としては、ハンバーガーよりもドリンクやポテトの方が利益率が高いそうです。
その利益率の高い商品なら多少値下げしても構わない、むしろハンバーガーをテイクアウトして飲み物をスーパーで買って家で食べる顧客を取り込めるので好都合というわけですね。
ただ単にセットにして安くするのではなく、セットにすることでどういうターゲットを取り込みたいのかを考えることが重要です。
【セットにした商品で儲ける戦略】
抱き合わせ価格と似ているものも紹介します。
メインとなる商品の価格を安くし、その付属品や消耗品の価格を高く設定することで利益を確保する価格戦略があります。
プリンターが代表的な例ですね。
プリンター本体は安く販売し、インクで利益を確保する、、うちのプリンターもインクがスグなくなるんですけど。。
この価格戦略には、本体と付属品(消耗品)だけの関係ではなく、基本料金と使用量によって変動する利用料金を組み合わせたものもあります。
生活の周りだと電話料金、電気料金、ガス料金などですね。
ほかにも遊園地は入場料金と園内でも飲食代やお土産代を組み合わせた価格戦略を用いています。
【まとめ】
セット(抱き合わせ価格)は消費者にも販売側にもメリットがあるので素敵ですね。
ただただ安くするだけでは販売側の利益を少なくしてしまい、苦しくなります。
セット販売の値引き分を負担して、販売数確保と新規顧客開拓を狙えるならば積極的に取り入れたいものです。
何事も考えて行動すること、その行動に意味を持たせることが重要ですね。