HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)の重永です。

イランが司令官殺害の報復としてミサイル攻撃してしまいましたね。

日本国内のテレビでは大きな話題になっていないですが、ネットでは様々な情報が飛び交っています。

不安感からか、日本株式市場は下落しました。

世界経済への影響は?

イラク戦争の時と比べながら解説します。

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【すでに原油先物価格が上昇している】

数日前から中東情勢が緊迫化しており、イラン周辺の産油国からの原油供給に悪影響が出るのではないか?という懸念が広がったため原油先物価格が上昇していました。

7ヶ月ぶりの高値水準です。

今後もさらに上昇するのではないでしょうか。

もちろん、私たちの生活にも影響します。

原油先物価格が上昇すると、しばらく経ってから私たちが購入するガソリン価格が上昇します。

すぐには影響はない(200日分は備蓄しているから)とは言え、少なからず影響はありそうです。

というのも、日本の原油は約9割を中東からの輸入に頼っています。

最も多いのがサウジアラビア(35%)次にUAE=アラブ首長国連邦(33%)です。

イランはというと、アメリカによる経済制裁のため昨年5月以降は輸入していません。

一見、大丈夫そうですが、影響がゼロではありません。

原油価格が上がり続ければ、生活への影響も目に見えてくるでしょう。

【イラク戦争時のアメリカ経済】

イラク戦争のきっかけになった2001年の同時多発テロ、この頃は失業率も高くて一時は株式市場も低迷していました。

2002年前半は反発しましたが、これは住宅・自動車メーカーの頑張りのおかげと言っても過言ではありません。

テロで落ち込んだ消費を持ち上げようとしたのです。

しかし、大手企業の破綻や不正発覚で2002年末にはまたもや下落。

ダウ平均価格は2003年3月に底値とし、それ以降は上昇していきました。

このタイミングで何があったのか?

米英などがイラク侵攻を始めました。

当初は数カ月の短期決戦となることが予想されていました。

侵攻によってテロが起きなくなるだろうという期待感や“防衛予算の拡大”によるGDP押し上げを期待するなどの好材料で株価は上昇しました。

侵攻開始の少し前に、ブッシュ前大統領は減税政策を発表したことも株価上昇の要因になりました。

【戦争=景気が悪くなるわけではない?】

なんとなく「戦争はいかん」というイメージで世界経済に悪影響と安易に捉えがちです。

が、実際には防衛費の拡大などの好材料や、他の要因(経済政策等)によってむしろ上昇することもあります。

とくに戦闘の舞台がアメリカ国内ではないので、前回のイラク侵攻と似た感じになるのではないでしょうか?

むしろ企業や中央銀行の動きに注目した方がいいでしょう。

【まとめ】

しばらく経ってから原油価格への影響はありそうですが、景気低迷の直接的な要因にはならないと思います。(個人の見解です)

ほかにも、オーストラリアでは森林火災でコアラが5億匹も死んでしまったとか。。

世界平和をお祈りしたばかりなのに悲しい限りです。