HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。
ひさびさに資産運用系のお話です。
ソーシャルレンディングってご存知ですか?
日本では2008年からスタートしているのですが、最近になって急速に市場が成長しています。
個人的にも時代に合っているなあと感じています。
誰でも簡単に“金貸し”になれます。
値動きの激しい株式投資とは一味違いますし、“企業を応援する”という投資ならではの楽しみもあります。
【ソーシャルレンディングとは?】
事業資金を借りたい会社(借り手)とお金を運用して増やしたい人(貸し手・投資家)をマッチングする“投資サービス”です。
数ある運営会社がウェブサイト上で資産運用したい投資家か資金を集め、その資金を企業に融資する仕組みになっています。
最少投資額は1万円〜など、個人でも始めやすい資産運用方法として注目されています。
【貸し手(投資家)のメリット】
「利回りが高い」
平均利回りは7〜8%といわれています。
超低金利時代の昨今、この利回りは魅力的です。
もちろん、相応のリスクがあることも忘れてはいけません。
(メリットとデメリットについては別の記事で)
「投資初心者とプロの間で差が出にくい」
FXや株式投資のような価格変動が激しい投資は、はっきり言って初心者はカモです。
命を懸けてやっているプロに、“奪い合い”で勝てるわけがありません。
一方ソーシャルレンディングは“奪い合い”の投資ではなく“育てる”投資です。
つまり他の投資家と競わない(奪い合わない)投資なのです。
極論、プロと初心者がたまたま同じ投資先に同額の元本を投資した場合、運用成績は全く同じになります。
【借り手(企業)のメリット】
通常、企業が事業資金を借りる手段として「銀行から融資を受ける」や「社債を発行する」などの方法が挙げられます。
しかしこれら方法は、ある程度の実績(信頼)がないと資金調達できないのが現状です。
そこでソーシャルレンディングのメリットが活きてきます。
「実績がなくても資金調達が可能」
あなたが銀行の頭取とします。
過去に預金も老けめて融資の実績がない会社にいきなり資金を貸せますか?
ましてや過去の売上実績が芳しくない企業になんて貸したくありませんよね。
融資審査において、過去の実績が重視される傾向にある銀行は、創業間もないベンチャー企業等は銀行からの資金調達のハードルが非常に高いです。
それに比べてソーシャルレンディングは、過去の実績よりも“未来の計画”が重視される傾向にあります。
投資家はその未来の計画を評価して投資します。
よって、実績のない企業でも計画がしっかりしていれば資金調達可能なのです。
「なにより早い!」
銀行から融資を受ける場合、決算書を3気分提出して、必要に応じて担保設定して、たくさん書類を法務局から発行してもらって、事業計画書を作って、銀行が稟議書を作って、本部審査を経て、とにかく時間がかかります。
しかも審査が通らないと融資を受けられません。
その点、ソーシャルレンディングは投資家の評価さえ受けられれば、比較的スピーディーに資金調達が可能です。
【中間業者のメリット】
個人で直接企業に貸し付けるサービスではありません。
間にマッチングさせてくれる業者がいることで成り立つ投資サービスです。
マッチングさせた手数料収入が収益源です。
仕組みの例として
借り手に対して10%の金利で融資を行い、間に入る運営会社が3%の手数料を取るとします。
その手数料を差し引いた7%の利回りが投資家に分配されます。
計算式
貸出金利ー中間業者手数料報酬=利回り
【まとめ】
新時代の投資サービス、ソーシャルレンディングをご紹介しました。
これから数回にわたって、メリットやデメリット、業者の選び方や注意点などを紹介していきます。
「新投資サービスってなんか怪しい。。」と思っていませんか?
冒頭でも書いた通り、日本では2008年からスタートしているサービスです。
もちろん大手も参入しており、SBIは2019年7月末時点で会員数3万7,674人だそうです。
草ボーボー状態です。利益を刈り取り放題です。
もし始めるならしっかりと勉強してからにしましょうね。
とりあえず重永のブログ読んでから、相談しにきてください。