HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)の重永です。
物価上昇についてセミナーでも口をすっぱくしてお伝えしています。
商品の値段が上がればわかりやすいですが、他の方法で物価上昇させているパターンもあります。
そのひとつが「ステルス値上げ」です。
どんな例があるかご紹介します。
【ステルス値上げとは】
商品の値段は変えずに、実質上の値上げをする方法です。
食品がいい例ですね。
内容量を減らしています。
短いスパンでは気付きにくいですが、数回のステルス値上げ後だったら一目瞭然ではないでしょうか?
専門用語では「シュリンクフレーション」と呼びます。
シュリンク(収縮)していく“経済現象”という意味ですね。
「内容量が減った商品wiki」というおもしろいサイトもあります。
「原因」
増税や、原材料費の高騰・人件費の高騰が主な要因です。
値上げするよりも、消費者が購入しにくくなることを避けて、値段を変えずに中身を減らすという企業努力とも言えます。
【具体例】
「個数を減らす」
ポッキーがわかりやすいです。
昔に比べて本数が減っています。
消費者にはバレやすいですよね。
「内容量(重さ)を減らす」
明治は平成28年に、それまで1リットルだった内容量を900ミリリットルに変更しました。
これはステルス値上げのためというのと、もう一つ戦略があったようです。
それは牛乳消費量の減少です。
これに合わせて、商品の値段を上げるのではなく、内容量を減らすことによって時代に合わせる形となりました。
理にかなっていますね。
「大きさを小さくする」
上記の「内容量」と似ていますが、内容量を少なくすれば大きさも小さくなります。
少し前には「カントリーマアムが小さくなった?」と話題になりました。
言われてみないと気付かない自信があります。。
これこそステルスですね。
【まとめ】
これも立派な物価上昇です。
ジワジワと気付きにくいように物価は上昇しているのです。
物価上昇社会に対応した生き方が求められます。