HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。

投資信託はまだまだ続きます。

今回はETF(Exchange Traded Funds)について。

あらかじめ言っておきますが、仕組みは難しいですよー。

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【ETFとは】

ETFとは証券取引所に上場しており、“日経平均株価”や“東証株価指数(TOPIX)”等に代表される指標へ連動する運用成果を目指す投資信託です。

日経平均株価くらいはニュースなどで見たことがありますよね?

こうした代表的な指標に連動することを目指していることから、市場(景気)の上下でETFのパフォーマンスが簡単に把握でき、初心者からしても運用の透明性が高く、わかりやすいということで注目されています。

「ETFの代表的な商品」

東証株価指数(TOPIX)に連動するETFが代表的です。

東証株価指数(TOPIX)とは、東京証券取引所が発表する、東証第一部の全ての銘柄の動きを反映した株価指数のことです。

つまり東証株価指数(TOPIX)に連動するETFを保有することは、東証第一部全体に投資しているのとほぼ同じです。ほぼ。

注意したいのが、そもそも投資信託の仕組みを用いていないものや、外国籍ETF(日本の法律に基づいて組成されていない)も日本市場に上場しています。

これら全部を総称してETFと呼んでいるのでわかりにくいのかと。。

投資初心者は「ETF=日経平均やTOPIXに連動しとる」という理解でいいと思います。

「インデックスファンドとの違い」

これまた似ている商品があります。(ほぼ同じだけどビミョーに違う)

それが「インデックスファンド」という投資信託です。

ETFもインデックスファンドも「代表的な指標に連動すること」を目指す指数連動型の投資信託です。

違いは、インデックスファンドは基準価額が1日1回しか算出されず、1日1回しか取引できません。

これに対しETFは、取引所の取引時間内ならば株式などと同じ様に売買ができます。

【仕組み】

ここからは金融機関に勤めている人のみ読み進めてください。初心者は「まとめ」へお進みください。

まず「発行市場(プライマリ市場)」と「流通市場(セカンダリー市場)」の2つの市場がETFにはあります。

流れとしては、発行市場(プライマリ市場)でETF運用会社と指定参加者の間で、ETF(受益権)が発行(設定)または解約(交換)され、ETF(受益権)の発行済受益権口数が増減します。

その発行されたETF(受益権)が流通するのが流通市場(取引所)になります。

細かく言うと、現物(株式)によるもの、そうではないETFがあります。

「現物(株式)拠出型ETF

投資信託協会の資料を弊社が一部編集

指定参加者は保有している株式バスケットとETFを交換しています。

逆のパターンとして、指定参加者は保有しているETFと株式バスケットを交換することもできます。

このように相互に交換できることから価値は同じ(本質的にはね)になり、株式バスケットとETFの値動きが連動する仕組みです。

指定参加者に向けて発行されたETF受益証券が証券取引所に上場され、上場されたETFの受益証券を市場で売買することでETFの取引を行うことができます。

「リンク債型ETF

投資信託協会の資料を弊社が一部編集

「リンク債」とは、代表的な指標などに価格が連動する債券のことです。

リンク債型ETFは、指定参加者が運用会社に資金を拠出することでETFが設定されます。

この資金はリンク債に投資されるので、ETFとリンク債の価格が連動します。

結果として(リンク祭が代表的な指標に連動するから)ETFは指標に連動する仕組みです。

【まとめ】

ざっくり言うと「日経平均株価が分散投資できる」「国内の代表銘柄に分散投資できる」思ってくれればいいでしょう。

金融機関に勤めている人は、仕組みくらいは理解しておきたいものです。

仕組みは難しいのですが、日経平均が上がったら上がる、下がったら下がるというようにシンプルなので、初心者向けかもしれません。

ただ、世界中に分散することが望ましいので、これのみ!というのは賢明な判断ではありませんね。

一部を国内のETFで運用するのはいいと思います。