HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)の重永です。
公立小学校では学校での教育費はほとんどかかりません。
ですが、それ以外でかかってくるお金はなかなか把握しづらいです。
入学時に買い揃えるものから修学旅行の積立金まで。。
いろいろと入り用です。
余裕を持っておきたいものですね。
【過去の教育費】
文部科学省が発表している学習費調査結果(平成28年)によると公立小学校1年間でかかる教育費は32.2万円でした。
内訳は学校教育費6万円、給食費4.4万円、学校外活動費21.8万円
私立小学校では1年間で152.8万円、内訳は学校教育費87万円、給食費4.5万円、学校外活動費61.3万円でした。
学校教育費の差が公立と私立で1年間に約145万円の開きがあります。
その差は3年間で約440万円にのぼります。
【公立小学校入学時にかかる費用】
これは自治体にも、学校にもよると思いますので一概には言えませんが参考までに。
現役のお母様やいくつかのサイトを見てきました。
入学費用は総額5万円〜10万円なのかなという結論です。
学校から購入を依頼されるもの
・ランドセル
・通学用の帽子
・体育セット(体操服、赤白帽子、体育館シューズ)
・音楽セット(ハーモニカやリコーダー)
・図工セット(クーピー、はさみ、)
・掃除セット(雑巾)
・筆記用具セット(筆箱、ノート、鉛筆)
その他
・水筒、弁当箱、傘、カッパ
・高学年で彫刻刀など
ランドセルをおじいちゃんおばあちゃんに買ってもらえば数万円は助かりますね。
【就学援助】
公立に限りますが、子どもを小・中学校へ就学させるのが経済的理由で難しい家庭へ、給食費や学用品費など学校での学習に必要な費用を援助する事業を行っています。
【習い事】
文部科学省の調査結果(平成28年)によると1年あたりの学校外活動費は21.8万円とのことでした。
毎月1.7万円くらいを習い事に支出しているようです。
何もやっていない子から、5つ以上も掛け持ちをしている子まで様々です。
ベネッセ教育総合研究所「第3回学校外教育活動に関する調査2017(データブック)」によると平均して2つくらいでした。
FPの立場から言わせてもらうと、子供への投資は大切です。
しかし、家計費を圧迫しすぎて将来の教育費に悪影響を及ぼしてはいけません。
学校外活動費は手取り収入の5%程度におさえたいものです。
【学童保育】
共働き世帯が増えている昨今、学童保育にお子さんを預ける家庭も増えています。
これも費用などは自治体や運営会社によって異なりますが。。
学童保育については全国学童保育連絡協議会の全国調査報告(2018年5月1日)に詳しく書いてあります。
かかるお金は毎月5千円~1万円という施設が多いそうです。
入所児童数も年々増加傾向にあります。
このまま増え続けると、学童保育に入所したいけどできない待機児童が出ることも課題ですね。1万6千人ほど待機児童がいるそうですが、正確な数字ではないようです。。
【中学受験の準備】
文部科学省の学校基本調査(平成30年度)によると、私立中学への進学率は全国平均1割弱ですが、都会になればなるほど倍近くの水準になっています。
受験勉強をするとなると、塾代、テキスト代、受験費用などが必要です。
仮に小4から受験勉強を始めると3年間で200万円以上はかかると言われています。
いきなりこんな大金を用意しろと言われても困りますよね。。準備が大切です。
【まとめ】
学校教育費は明確になっているのでわかりやすいですが、習い事などの学校外活動費をどうしたらいいか悩むところです。
小学校から私立なのか、中学校から私立なのか、高校から私立なのか。。
できるだけお子さんの選択肢を狭めたくないと思います。
早め早めから多めの支出を想定したライフプランニングが重要になってきます。
少なく見積もるよりも多く見積もっておきましょう。
まずは現在の収入と支出を把握して、貯蓄できる金額を強制天引きします。
流動性リスクを選択できる目的の資金は投資に回しましょう。(銘柄選定は慎重に)