HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)の重永です。
サラリーマンの給料について書いてきました。
平均では毎年2%程度増えていますが、手取りが増えている実感はありますか?
ないですよね。
なぜならサラリーマンの手取りは15年以上も下がり続けています。
その大きな原因と言っても過言ではないのが「子ども手当て」です。
一見、子育て世帯を応援する素晴らしい制度ですが、これに隠された闇とは。。
【子ども手当てとは】
現在の「児童手当」です。
民主党政権時代(鳩山首相)の2010年4月1日から実施され、2012年に児童手当という名称になりました。
余談ですが、2010年に創設されるはるか前の1972年に児童手当が存在していました。
色々あって、廃止されたり復活したりしていたんですね。
2010年の子ども手当て創設前は毎月2万6千円支給しまーす!と言っていたのに、
実際には1万3千円でした。
原資はもちろん税金です。
ではどこからそんな税金を確保したのでしょうか?
【16歳未満の扶養控除を撤廃】
子ども手当制度を創設する際に“16歳未満の扶養控除廃止”がされました。平成24年度からは市県民税も扶養控除できなくなりました。
これがサラリーマンたちの手取りを減らしている原因です。
子がいない世帯には、ただ手取りが減る制度です。
子育て世帯には嬉しい制度と思いきや、この扶養控除廃止によって手取りが減る金額と、子ども手当てで受け取れる金額を比べると、収入によってはトータルでマイナスになる人もいます。
「昔は16歳未満も扶養控除できていた」ということを知っているのは2010年以前から働いていた金融リテラシーの高いサラリーマンくらいです。
今の20代は知る由もありません。
【わかりにくく税金を上げている】
表では「子育て世帯を応援しまーす!」と言って票を集め、ちゃっかり増税しています。
めちゃくちゃわかりにくい。。
メディアに取り上げられていたのを覚えている人はいますか?
私は当時ダンスに明け暮れていて勉強したことがなかったので、知りませんでした。
【まとめ】
サラリーマンの手取りは減り続けています。
その原因は意外なところに隠れています。
若者よ、選挙に行かないからこういうことになるんだぞ。