HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)の重永です。
「経費やで経費やで」と交際費をバンバン使えるのは経営者うや個人事業主の特権です。
サラリーマンは自由に使える経費がありません。
が、サラリーマンが不利なわけではありません。
税金の仕組みを解説していきます。
【サラリーマンが出費するであろう経費】
いろんな職種のサラリーマンがいますが、思いつくものを挙げていきます。
・スーツ代
・Yシャツ代
・クリーニング代
・ガソリン代
・高速代
・カバン
・手帳
・筆記用具
・名刺入れ
・書籍代
・接待ゴルフ
これらを合算したら結構な金額になりそうです。
【サラリーマンにも経費がある!?】
そもそも経費とは、利益を生み出すために支出したお金のことを指します。
ではサラリーマンが仕事のために英会話を習ったら経費になるのか?基本的には自腹ですよね。
サラリーマンには「給与所得控除」という制度が設けられています。
仕事のために色々お金使っているだろうから「みなし経費」として所得から差し引いてくれます。
金額は最低65万円〜給与によって異なります。
(令和2年〜は最低55万円)
たとえば給与500万円の人は154万円が「みなし経費」とされて給与所得から控除されます。(令和元年)
サラリーマンが仕事に使うために買ったスーツは、この「みなし経費」に含まれていますので、スーツ代は経費になっていると言えます。
もちろん英会話スクールの月謝もこの「みなし経費」に含まれます。
実際に出費しなくても控除されるので、無理して経費を使わなくてもいいのです。
【サラリーマンができる節税とは】
みなし経費として給与所得控除額は決まっているので、経費を使うのではなく、他の方法で節税するしかありません。
主な方法としては
・住宅ローン控除
・医療費控除
・寄附金控除(ふるさと納税)
・生命保険料控除
・地震保険料控除
・寡婦(寡夫)控除
・雑損控除
・損益通算(株取引)
これに加えて、投資用不動産をローンで購入すれば大きな節税効果を生みます。
サラリーマンこそ不動産投資をやるべきだと思います。
相続税も少なくできますしね。
【まとめ】
サラリーマンのスーツ代は、すでにみなし経費として給与所得控除の対象になっているというお話でした。
細かい話をすると「特定支出控除」という制度もありますが、これは別の記事で。。
経営者の人たちは「経費や経費や」とたくさんお金を遣って日本経済を盛り上げましょう。