HIBIKI FP OFFICE(愛知県名古屋市のFP事務所)代表ファイナンシャルプランナーの重永です。
お金について学校で習いましたか?
社会科の授業や、マンガでわかる日本史で知ったくらいじゃありませんか?
お金の歴史(役割)を知ると、お金持ちになれる秘訣がわかってきます。
(今回から数回に渡って書くので、最終章でお金持ちになれる秘訣を公開予定)
教育に携わっている人にこそ知ってほしいです。
【お金とは】
お金を使ったことがない、見たことがない人はいませんよね?
生活に欠かせないお金ですが、どんな役割を担っているのか理解していますか?
わかっている人が多いでしょうが、言葉で説明するのは意外と難しいです。
「お金の持つ主な3つの役割(機能)」
交換機能
お金が生まれる前は物々交換が主流でしたね。
物の代わりにお金を使うことになるのですが、この交換機能が1つの役割です。
物やサービスとお金を交換したり、提供してくれる価値に対してお金(報酬)を支払うことができます。
価値保存機能
お金は腐りません。腐ってしまう食べ物を保存するのではなく、価値そのものを長く保存できる機能があります。
価値尺度機能
モノや目に見えないサービス(価値)を数字でわかりやすく表すことができます。
そのため交換の目安として機能し、取引が容易になります。
お金は便利なツール(道具)であることがわかります。
社会で生きていく上で様々な取引が簡単で効率的になり、生活が豊かになります。
【お金がない時代はどうしていたのか】
「物々交換」
私はマンガでわかる日本史で学びました。
お金がない時代は「物々交換」で取引していました。
各集落ではイノシシなどを狩る猟師、魚などを獲る漁師、米などを栽培する農夫がいました。それぞれの得意分野を持っていたんですね。
山の集落ではお肉、海の集落では魚、平地では米などの各食糧をたくさん保有し、必要に応じて別の集落に行ってそれぞれの食糧と食糧を交換していました。
物と物の交換以外にも「米の作り方を教えてやるから魚の取り方を教えてくれ」なんていうサービスの交換もされていました。
この方法には欠点があります。
みなさん、自分が欲しくないものをお金で買いたいですか?
そう、相手が欲しがっていないものとは交換してもらうことができません。
また、食糧と食糧を交換すると、鮮度が異なっていたり、量の価値が違ったり、価値が釣り合わないことも揉め事の原因になります。
その後、人々は「物々交換」ではなく「物品交換」をするようになります。
「物品交換」
「物々交換」ではお互いが欲しいもの同士を交換しますが、「物品交換」では「貝・布・塩・金属・金(砂金)」などの食糧よりは価値が下がりにくい「物品」と交換します。
物品交換で出てきた「貝(貝貨)」を用いた物品交換が主流になります。
「なぜ貝なのか」
・そのモノ自体に価値があり、交換する価値がある
・長期保存できる(腐ったり、形が変わらない)
・大量に作り出せない(希少価値がある)
・デザインやサイズなど、同じ物を多く用意できる
・誰が見ても一目でその価値がわかる
上記を満たすものとして「貝」が選ばれました。多くの国で貝が主流になった歴史があるので面白いですよね。
「不正は?」
「そんなもん、海で拾って加工技術があれば大金持ちやんけ」と考えた人は私と気が合います。
ただの貝を拾ってきても不正ができないように、どこの海辺でも拾えるような「たくさん存在する貝」は使われませんでした。
見つけにくい(希少価値の高い)貝が使われたり、100年以上昔の貝のみを使う、住んでいる地域では摂れない種を使うなどの知恵がありました。
今でも「貨」「貯」「財」などお金に関する漢字に「貝」が多く使われているのは、貝をお金の代わりとして使っていた名残があります。
「物品交換の欠点」
不正ができない工夫をしていても、布や塩などは自分たちでいくらでも製造や入手が可能だったんですね。
貝の加工や、砂金に価値のない砂を混ぜたり、偽造し放題。
そのため適正な価値で取引をすることができないことが多かったようです。
そこで「貨幣制度」を作ろう!ということになりました。
どんな条件でも同じ価値を持つ貨幣を物品交換に使おうということです。
【次回予告】
お金が生まれたての頃の話をします。
世界のお金、日本初の貨幣など。
【まとめ】
常識レベルでしたね。
ただ、その常識レベルを自分のお子さんに説明できますか?
何も知らない子供に伝えるのって難しいですよね。
私も20年前に習った内容をあらためて文章に起こすと、頭の中にあったことを整理できて理解が深まります。
パパはとくに(父の威厳のために)、子供に聞かれる前に完璧に説明できるようにしておきたいですね。